日本の轍

毎週火曜 午後9:54~10:00

4月25日(火)

第56回「熊野古道・大辺路 ~奇才の障壁画~」

熊野古道・大辺路—くまのこどう・おおへち

熊野古道大辺路。紀伊田辺から海岸線沿いに進み、熊野三山に至る道。
この道が通る串本町にある無量寺には、江戸時代中期に最高の絵師と言われた円山応挙の弟子、長沢芦雪の障壁画が残ります。
熊野古道大辺路、そこには奇才の描いた名画を伝える轍がありました。

紹介した内容

長沢芦雪—ながさわろせつ

1754年に京都で生まれた長沢芦雪。20代後半には、江戸時代中期に活躍した代表的な絵師・円山応挙に師事しました。その才能は温暖で雄大な自然を有する串本の町で育まれ、開花したと考えられています。
師である応挙の高度な作風を完璧に身に付ける卓越した描写力に加え、奔放で独特な画風を創出した芦雪は「奇想の画家」ともいわれています。

龍図—りゅうず

『龍図』は重要文化財に登録されている芦雪を代表する作品の一つです。1786年に当時33歳だった芦雪が無量寺の再建を祝って描いた作品で、同じく芦雪を代表する作品『虎図』と向かい合うように描かれています。

いにしえの障壁画

虎図—とらず

『龍図』と同じく、重要文化財に登録されている『虎図』。襖3面に渡って獲物を見据えた虎の様子が描かれています。
この絵の裏には、水辺から鮎を狙う猫が描かれており、一説には表の虎は鮎から見た猫を想像して描いたのではないかと言われています。鮎からみると猫も虎のような迫力に感じられただろうとの事です。

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