1月15日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は、「犯罪行為の映像にぼかしはいらないのでは」と、ドラマ「エルピス—希望、あるいは災い—」にいただいたご意見にお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしております。番組でご意見が採用された方には、月曜よる10時放送のドラマ『罠の戦争』の特製グッズを差し上げます。

報道ランナー』 (メール/男性/70代)

  • 今、貴社のニュースを見ていましたら、バイクのシートを刃物で切り裂いている男の人が映されていました。ところが、現行犯で犯罪行為を行っている人の顔にぼかしが入っていました。こういう場合に、プライバシーを適用するのは、おかしくありませんか。顔を出した方が、次の犯罪予防になると思いますが。

  • 報道センターの回答

    映像を放送する際にぼかしを入れるかどうかは、取材の結果も加味して事例ごとに判断しています。容疑者として逮捕されるなどして「事件」となる前の段階では、その人物が特定されるような映像には、人権・プライバシーへの配慮の観点から、ぼかしを入れる場合が多くなっています。

  • コメンテーターから

    佐藤卓己さん
    こうした犯罪に対する嫌悪感は、私もご意見の方と全く同じです。ただ一方で、犯罪を認定して刑罰を確定するのは、司法の役割であり、メディアの機能ではないと思います。さらに言えば、顔の写真がいったん放送されてしまうと、それはweb上にも拡散され、ずっと残り続けるわけです。だとすると、若年者の場合であれば、社会的な更生が非常に困難になるわけで、メディアの影響力をよくふまえた上で慎重な対応が望まれると思いますね。

    わかぎゑふさん
    私も先生と一緒です。テレビ局はインターネットと違って、リテラシーに基づいてちゃんと放送しているところが、やはり肝心だと思うし、ぼかすのは当然だと思うんですね。それよりも、何かを切り裂くような映像をこの(報道ランナーの)時間帯、割と夕食の時間帯ですよね、(そのような映像を)流しちゃうのはどうだったのかなと、私はそっちの方が気になります。何かを切り裂く映像というのは、人間はかなりそれでショックを受けたり、いろんなものを想像してしまうので、それはどうだったのかなとちょっと思いました。

『エルピス—希望、あるいは災い—』

  • 『エルピス』を見て、どうしても感想を伝えたくなりました。まず、このような冤罪をテーマにした骨太の社会派ドラマを放送されていることに敬意を表します。忖度ばかりの社会にあって、真っ向勝負をされていることにエールを送らせていただくとともに、今後も全ての番組において、このような姿勢を持たれることを期待します。今回の『エルピス』は、社会に異議申し立てをしつつ、エンターテインメントとして、とても完成度の高い作品だと思います。これからも、楽しみに拝見します。ありがとうございます。 (メール/女性/60代)

  • 非常に良質なドラマ。脚本、演出、役者が一つの作品を真摯に創りあげている。役者の台詞に対しての反応・所作も素晴らしい。脚本・演出の時々の抜け感も、ある意味リアリティ。久しぶりに見応えのあるテレビドラマを観ていると感じています。こういう番組が観られるならテレビもすてたもんじゃない、と思います。また、カンテレのマスコミとしての風通しの良さに好感が持てます。(メール/女性/40代)

  • 東京制作部の回答

    企画の着想が「実在する冤罪事件」という、ややもすると重く暗くなりがちな題材だったため、テレビドラマという間口の広いメディアで、どうエンターテインメントに仕上げるかということに一番苦労しました。また、人間も、人間が生きる社会も「多面的で重層的である」ということを念頭に置き、各キャラクターや起こる出来事を、テレビドラマという放送時間が決められた中であっても、できるだけ、その点を忘れずに作ることに気をつけました。例えば、登場人物を「情報を伝えるだけの人間」にしない、というようなことです。ドラマをご覧いただきありがとうございました。

  • コメンテーターから

    佐藤卓己さん
    私は最初、見ていなかったんですよ。ところが、テレビ関係の人、他局も含めて話をしていると、この番組の話題にどうしてもなってくる。それで見始めたんですけど。テレビ業界のニュースの作られ方を非常にリアルに描いていて、どこに落とし穴があって、どこに希望があるのか、それを本当にまじめに考えて作られたドラマだと感心しました。このカンテレ通信そのものがメディアリテラシーづくりの番組ですけど、そうした目的にもかなうドラマだと思うので、再放送をぜひお願いしたいと思いますね。

    わかぎゑふさん
    私は残念ながら、まだ一秒も見れていないんですけど、ただカンテレに収録に来て最初にポスターを見た時に衝撃を受けまして。「すごい、このポスターいいな」って思ったら、吉田ユニさんっていうグラフィックデザイナーの方の作品だったんですね。グラフィックデザイン界でも特筆すべき素晴らしい才能のある方で、この人を選ぶんだったら、絶対にこの番組はセンスいいんだろうなって思ってたんです。なので、私も再放送を希望いたします。

カンテレEYE

関西テレビが様々な事業や社会貢献へのアクションを通して、どのように企業としての社会的責任を果たそうとしているのかについてお伝えする「カンテレACT」のコーナー。今回は、育児を社会全体で支えることについて考えます。去年、関西テレビで開催された、まもなく赤ちゃんが生まれるプレママ・プレパパに向けたセミナーの紹介に加えて、約1年半の育児休業のあと去年10月に復帰した高橋真理恵アナウンサーをゲストに、育休からの復帰後にどのような働き方をしているのかについて、お伝えします。
関西テレビで開催されたセミナー
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育児支援制度を活用して去年10月に復帰した高橋アナウンサー
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高橋アナウンサーの復帰後の働き方を紹介
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インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2023年1月22日(日)あさ6時30分放送です。