11月27日(日)
ご意見ピックアップ
『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしております。番組でご意見が採用された方には、10月24日から月曜よる10時に放送されるドラマ『エルピス -希望、あるいは災いー』の特製グッズを差し上げます。
『“一部地域を除く”とは』 (メール/50代)
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フジテレビ系列をはじめ民放各系列局の番組で、字幕スーパーで「一部地域を除く」というのをよく見ます。カンテレも、全国ネット番組または全国ネットに近い番組でも放送しないことがありますので、これも「一部地域を除く」に当たるのかなと思います。「一部地域を除く」とは、どこの放送局・どこの地域のことなのか、どういう事情で放送できないのか、それとも放送する気がないのか、カンテレも含めて詳しく説明してください。
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総合編成部の回答
「全国ネット」の番組は、すべての系列局が同時に放送することが基本です。しかし、民放が少ない地域では「全国ネット」の時間帯に、別の系列の番組を放送することがあります。このような、放送されない地域がある番組を紹介する際に「一部地域を除く」という表現が使われます。また、民放が多い関西が「一部地域」となる場合もあります。例えば「全国ネット」の番組では無いにもかかわらず、系列局それぞれの判断で、フジテレビと同じ番組が多くの地域で放送されることがあります。その時間帯には同じ番組を放送する義務が無いため、関西テレビでは放送しないことがあり、そのような番組を紹介する際にも「一部地域を除く」という表現が使われます。
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コメンテーターから
佐藤卓己さん
地方への出張で民放局の少ない県に行くと、毎週見ている番組が見られないことが、時々ありますね。FNS系列も27局ということはすべての県をカバーしているのではない訳で、それに改めて気がつきました。
わかぎゑふさん
私の場合は、例えばひと月東京で稽古して、本番をするという、そういう仕事が多いので、その都度その都度、見られるものを見ているという感じなんで、一部地域っていう意識が全くよくわかってなかったです。ああ、そういうことなんだって、初めて思いました。
『「ひち」ではなく「なな」と言ってほしい』 (メール/男性/60代)
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アナウンサーの皆様へ。数字を読み上げる際に人数・金額など最後の一桁が「7」の時、ほとんどの方が「ひち」と発音されますね。途中にある場合は「なな」と言われるのに、最後の場合だけわざわざ「ひち」と発音されます。私は耳が少し遠くなってきたので、「ひち」と「いち」が紛らわしくて仕方がありません。何か規則でもあるのですか。「なな」と発音してくれるアナウンサーもいらっしゃるので、その方は耳の悪い視聴者にも配慮していただいていると好感を持ちます。ぜひご一考お願いします。
※関西テレビでは「ひち」ではなく「しち」と発音していますので、こちらのご意見は、そのように読み替えた上で回答します。 -
アナウンス部の回答
全国の放送局でアナウンサーが参考にしている『NHK日本語アクセント新辞典』では、【「しちにん」を推奨し、「ななにん」も許容する】となっています。関西テレビもそれに則り、7(しち)人や17(じゅうしち)人と読むケースが多くなっています。一方で、ご指摘の通り「しち」と「いち」は混同されやすいため、特にはっきりと発音したい場合は、「ななにん」「じゅうななにん」と読んでも問題はなく、意識して「なな」と読んでいるというアナウンサーもいました。今回頂いたご意見も踏まえ、より分かりやすくお伝えできるように取り組んでいきます。
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コメンテーターから
わかぎゑふさん
私は古典の仕事もたくさんしているので、古典では「なな」は絶対にないですね。「しちだいめ」「しちだんめ」っていう。なので、「なな」って言うこともないし書くこともないし、「しち」以外は全然使ったことがないですけど、耳が悪い人には(聞き取りづらいということの)問題が大きいなって、初めて思いました。
佐藤卓己さん
私は古典主義者ではなくて実用主義者なので、基本的にはわかりやすさが重要で、ふつうは「なな」と読んでます。このご意見を聞いて思い出したのが、以前、映画史の話をしたときのこと。黒澤明監督の名作「七人の侍」を私が「ななにんのさむらい」と言ったとき、授業が終わった後で留学生がやって来て「先生、あれは『しちにんのさむらい』じゃないですか」と言われました。「まあ、そうも言うでしょうね」と答えたけど…。
林弘典アナウンサー
あの、FNSの用語委員として、それは「七人(しちにん)の侍」だと思います。タイトルや、人の名前や場所の名前は固有名詞ですので、「しちにん」でも「ななにん」でも、どっちでもいいということではなくて、この場合は「七人(しちにん)の侍」というタイトルなので、留学生の方が正しいご指摘をされたんじゃないかなと思います。
関純子アナウンサー
何でも「なな」に変えたらいいのかというと日本語はそうではなくて、例えば十一月に行われる「七五三(しちごさん)」は「ななごさん」とは言わないですし、俳句の「五・七・五(ご・しち・ご)」も「ご・なな・ご」とは言いませんし、算数の九九も七(しち)の段は「しち・しち・しじゅうく」と私たちは覚えていますから、そこをすべて「なな」に変えたらいいかというと、それは違うんだろうなと思います。
林弘典アナウンサー
読み方が決まっているものは「しち」なのか「なな」なのか決まっていて、それ以外の、単に数を数えるときは、「しち」と「なな」はどっちも使えるケースが非常に多いということですね。
わかぎゑふさん
でも実用主義の先生は、ちょっとまだ不服そうですよ。
佐藤卓己さん
いや、まあ私は「ご・しち・ご」でも「ご・なな・ご」でも構わないと思うけどなあ(笑)。
カンテレEYE



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次回予告
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『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。
次回の『カンテレ通信』は、2022年12月18日(日)あさ6時30分放送です。