
9月20日に中山競馬場で行われたオールカマーは、田辺裕信騎手騎乗のメイショウゲキリンが鮮やかな逃げ切り勝ちを収めた。初めての重賞舞台に挑んだ7歳馬が存在感を示し、初コンビとなった田辺騎手は今年5度目の重賞制覇を飾った。
「もう少し頑張ってくれないかと」──初コンビで掴んだ価値ある重賞タイトル

「どこまでやれるかなという気持ちで挑んでいたんですけど、コーナーを回る時の手応えも良くて、もう少し頑張ってくれないかという気持ちでした」。 初コンビでオールカマー制覇を成し遂げた田辺裕信騎手は、レース後に率直な思いを口にした。強力なメンバーが揃う中、初めて重賞に挑んだメイショウゲキリンだったが、その走りは想像以上だった。 さらに田辺騎手は、障害練習を取り入れてから馬が大きく成長したことにも言及。「いい意味で負荷をかけながら成長できたのかなと思います。その経験でレベルアップしたんじゃないでしょうか」と語り、7歳となった今も進化を続けるベテランを称えた。
「楽にハナを取れたので」──雨の重馬場を味方につけた冷静な判断

レース前は先行策をイメージしていたという田辺騎手。スタート後は自然な形で主導権を握ることができた。 「必ずしも逃げるつもりではなく、先行する形くらいまでは考えていました。ただ、楽にハナを取れたので、そのまま逃げることにしました」。 また、当日の雨による馬場悪化についても、「スピード勝負にならない方が向いていそうだという話は陣営としていました。そういう意味では恵みの雨だったんじゃないかなと思います」と回顧。メイショウゲキリンの持ち味を最大限に生かすレース運びが勝利につながった。
「大きなレースにも出られる」──広がる可能性と次なる挑戦

この勝利で賞金加算に成功したメイショウゲキリン。田辺騎手は「オープン初戦だったので、この馬の力はまだ測り切れていません。ただ、チャンスがあれば勝てる力はあると思います」と、その能力に高い評価を与えた。 さらに「賞金も加算できましたし、これから大きなレースにも出られると思うので、頑張ってほしいですね」と今後への期待も口にした。 障害練習を経て新たな才能を開花させた7歳馬のメイショウゲキリン。次なる挑戦に、ますます期待が集まる。