【安田記念】武豊騎手「いい仕事ができた」初騎乗のシックスペンスと最年長GⅠ勝利記録を更新
06月08日 06:00

6月7日、東京競馬場で行われた安田記念(GⅠ)は、8番人気のシックスペンスが2番手追走から直線で抜け出し、春のマイル王に輝いた。直前で騎乗が決まった急遽のコンビながら、手綱を取った武豊騎手は勝負どころを逃さない冷静な判断で、初騎乗の一戦を見事な勝利へと導いた。この勝利で武豊騎手はJRA・GⅠ通算85勝目を挙げ、安田記念ではウオッカ以来17年ぶりとなる最多タイの4勝目。さらに最年長でのGⅠ勝利記録を更新する節目の一戦となった。

■「いい仕事ができた」──急遽の騎乗を結果で示した名手の手綱さばき

「いい仕事ができたなって思います。急きょの騎乗だったんですけど、結果を出すことができてすごく嬉しいですね」。初コンビでのGⅠ制覇を、武豊騎手は確かな手応えとともに、静かに喜びを噛みしめた。

騎乗予定だったアドマイヤズームの出走回避により、直前で巡ってきた騎乗依頼。 「乗ったことのあるジョッキーにもいろいろ聞きましたし、調教師ともレース前にじっくり打ち合わせして考えて乗りました」と振り返る。限られた準備期間の中でも、積み重ねてきた経験が勝利へと結びついた。

■「ハナでもいいぐらい」──先行策で勝負をかけたレジェンドの判断

レースでは逃げるワールズエンドを見ながら、2番手を追走した。 「調教師から、前に行っても粘れる調教をしていますと聞いていたので、ハナでもいいぐらいの気持ちでした」と武豊騎手は振り返る。序盤から無理なく主導権を握る形は、思い描いていた通りだった。

直線では逃げるワールズエンドを目標に懸命に脚を伸ばした。1番人気のガイアフォースをはじめ、後続からの追撃も受けたが、「手応えは悪くなかったですし、この馬の強い時のイメージがあったので、いいんじゃないかなと思いました」。 その言葉通り、シックスペンスは最後まで脚色を維持。 武豊騎手の先行策を貫いた判断が、春のマイル王の座へと導いた。

■「嬉しいですね」──記録更新の先に見据える次なる舞台

この勝利で武豊騎手は、JRA・GⅠ通算85勝目を達成。さらに最年長でのGⅠ勝利記録も更新した。 「嬉しいですね」と率直に喜びを口にしつつ、「田中博康調教師とは、彼がジョッキー時代から非常に仲良くしていました。一緒に勝てたらいいねという話をしていて、それが実現できました」と、長い縁のある陣営への思いも明かした。

安田記念はウオッカ以来17年ぶりとなる勝利で、歴代最多タイの4勝目。コンビを組んだシックスペンスについては、「改めて強い馬だなと思いましたし、これをきっかけに、これからも活躍してくれたらいいですね」と、今後への期待を込めた。 そして、メイショウタバルと史上3頭目の連覇を目指す上半期のグランプリ・宝塚記念へ――レジェンドの挑戦はこれからも続いていく。

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