【天皇賞(春)】「頑張ってくれると信じて追っていました」北村友一騎手とクロワデュノールがハナ差大接戦でつかんだ春の盾
05月03日 18:00

5月3日、京都競馬場で行われた天皇賞(春)GⅠ。伝統の淀3200mを舞台にした長距離決戦で1番人気に支持されたクロワデュノールが直線早めに抜け出すと、ヴェルテンベルクの追い上げをハナ差でしのぎ切り、春の盾を手にした。 大阪杯(GⅠ)に続く父子制覇を果たし、GⅠ4勝目。手綱を取った北村友一騎手にとっても、天皇賞(春)初制覇となる一戦だった。 長い写真判定の末に勝利を知り、「頑張ってくれると信じて追っていました」と語ったその言葉に、人馬の信頼と極限の攻防が凝縮されていた。

■「本当にホッとしています」分からなかった結末の先に

ゴールの瞬間、北村騎手自身も結果が分からなかったという。 「ゴールした時は本当にわからなくて、勝っているのか負けているのか分からない状況でした」。 そのまま長い写真判定を待つ中で、ようやく訪れた勝利の知らせ。

「写真判定が長くて、1着で勝てて、本当にホッとしています。良かったです」。 結果を待つ時間についても、「ドキドキというよりも、斉藤先生とレースの話をしていて、自然と時間が流れていました」と振り返る。 大舞台ならではの緊張感の中でも、冷静さを失わなかった北村騎手らしい姿勢が印象的だった

■「総合力を信じて」早めに動いた、その瞬間

この日のレースで北村騎手が最優先に考えていたのは、序盤の入りだった。 「第一に考えるべきことは、最初の下り坂をリラックスして入っていくことでした」。 一方で、「正直少し力んでしまって、もっとリラックスできていればよかった」とも振り返る。それでも、デビュー以来コンビを組んできたクロワデュノールの総合力を信じ、早めに押し上げる判断を選んだ。

「本当に総合力がある馬なので、機動力があって、早く踏んで押し上げていく形になりましたけど、頑張ってくれると信じて追っていました」。 誰よりもパートナーの強さを知るからこそ下せた決断だった。 その信頼が、最後の一完歩で応え、ハナ差の大接戦を制する結果へとつながった。 人馬でつかんだ春の盾。この勝利を経て、クロワデュノールと北村友一騎手が見据える次なる舞台とは―その続きに、自然と注目が集まる。

この記事をシェアする
facebook
X
LINE

最新の記事