
4月19日、中山競馬場で行われた第86回皐月賞(GⅠ)は、昨年のホープフルS覇者ロブチェンが圧巻のレコード勝利を飾り、クラシック一冠目を手にした。 1番人気で迎えた大舞台を先頭で駆け抜けた松山弘平騎手は、先週の桜花賞に続く2週連続GⅠ制覇を達成。 「しぶとく強い競馬をしてくれた」と相棒を称えながら、「なんとか勝利することができて良かったです」と安堵の表情でレースを振り返った。
■「本当に感謝の気持ちでいっぱいです」重圧の中でつかんだ栄冠
レース後、スタンドを包んだ大歓声を浴びながら、松山騎手は安堵の表情で言葉を紡いだ。「今日も人気に支持していただいてたので、なんとか勝利することができて良かったです」。 1番人気で迎えた皐月賞。その期待の大きさを受け止めながら、結果を出した今の率直な思いだった。

2週連続GⅠ勝利、さらに自身2度目の皐月賞制覇という結果について問われると、 「自分でもほんと2週連続でびっくり」と驚きの表情を見せつつも、 「馬が頑張ってくれたおかげだなと思うので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」。 と、ロブチェンへの感謝を口にする。 勝利の裏側にあったのは、派手な言葉ではなく、パートナーへのまっすぐな思いだった。
■「逃げることは考えていなかった」流れを読んだ柔軟な判断

果敢に先行し勝利へと導いた松山騎手だったが、最初から逃げを想定していたわけではなかった。 「逃げる、ハナに行くっていうのは正直考えてはいなかったです」。 意識していたのは、馬場と枠順、そしてレースの流れだったという。 「今の中山競馬場の芝が前有利でしたし、枠も良かったので、ある程度流れには乗っていきたいなと考えていました」。 スタートが決まると、「周りの流れを見て今日はそういう形を取りました」と、状況に応じて、“逃げる”という判断へと切り替えた。

直線では一度差を詰められながらも、ロブチェンは再び脚を伸ばす。 「一瞬、前に出られそうになったんですけど、もう一度差し返してくれて、しぶとく強い競馬をしてくれたなと思います」。 愛馬の力を信じ、流れを読み切った松山騎手の好騎乗が、クラシック一冠目を引き寄せた。
■「本当に自在性のある、強い馬」ロブチェンと描くこれから
デビューからコンビを組んできたロブチェンについて、松山騎手はその強みをこう語る。 「最後の伸びもすごくいいですし、今日みたいにレコードで逃げ切るスタミナもあります。本当に自在性のある、強い馬だなと思います」。

今後については、「まずは無事に次にいってほしいなと思います」と前置きしたうえで、「また強いロブチェンと一緒にレースができるように頑張ります」と、相棒と描く未来を見据えた。 大混戦の皐月賞を制し、三冠レースの初戦を飾ったロブチェンと松山弘平騎手。 人馬が見据える夢の続きに、自然と注目が集まる。