
4月12日、阪神競馬場で行われた第86回桜花賞(GI)は、二歳女王スターアニスが勝利し、桜の女王の座に輝いた。大きな期待と「負けられない」という重圧を背負いながら手綱を取った松山弘平騎手は、レース後に「最高に嬉しい」と笑顔を見せ、胸をなで下ろすように「ホッとしています」と率直な思いを口にした。 その言葉には、この一戦に懸けていた覚悟の深さがにじんでいた。
■「絶対勝つんだ」二歳女王として迎えた大一番
混戦模様とも言われた今年の桜花賞。スターアニスとともに桜舞台を制した松山騎手は、レース後のインタビューで「二歳女王ということで、本当に負けられない戦いでしたし、絶対勝つんだという、そういう気持ちでした」と振り返った。

大きな期待と重圧を背負って迎えた大舞台。レース前にはプレッシャーも口にしていたが、すべてを終えた今は安堵の表情でこう振り返る。 「ホッとしています、今は」。 その一言に、背負っていた責任の大きさがにじんでいた。
■「馬を信じて、馬のリズムで」揺るがなかったレースプラン
松山騎手は、この日の傾向を踏まえ冷静にレースを組み立てていた。 「今日の芝の傾向を見ても、あまり外からというよりは、前で粘り強い競馬もしていたので、そういうところも意識していました」。

ただし、何よりも優先したのはパートナーの感覚だった。 「馬のリズムを一番に考えていました。もう本当に馬を信じて、馬のリズムで行けば負けないなと思っていました」。 直線では手応え十分で、追い出しを我慢する余裕もあったという。 そして抜け出してからは、「本当に力強い走りで後ろを離してくれて、本当に強い勝ち方だった」と振り返り、二歳女王としての力を改めて実感していた。
■「ありがとう」指一本に込めた栄冠への想い

ゴール後、松山騎手は愛馬にこう声をかけたという。 「ありがとうっていう声をかけさせていただきました」。 ともに大舞台を戦い抜いたパートナーへの率直な思いだった。 また、引き揚げる際に右手の人差し指を高く突き上げた仕草については、「今日一冠目ということで、その意味もあって指一本立てました」と説明する。

今後については、「どういったローテーションになるかはわからない」と前置きしながらも、「ますます楽しみだなと思います。本当に強かったです」と、確かな手応えを口にした。 桜舞う仁川で牝馬三冠レースの初戦を見事な勝利で飾ったスターアニスと松山弘平騎手。次に向かう舞台とは――その行方に注目が集まる。