「これまで多くの馬と関係者のおかげ」武豊騎手がアドマイヤテラで阪神大賞典9勝目&40年連続重賞Vの金字塔
03月23日 07:00

3月22日、春の天皇賞を見据えた長距離重賞・第74回阪神大賞典(GII)が阪神競馬場で行われ、1番人気のアドマイヤテラが優勝した。手綱を取った武豊騎手は、この勝利で自身が持つ前人未到の記録「JRA重賞40年連続制覇」を達成。さらに同レース9勝目という偉業を成し遂げた。レース後のインタビューでは、相棒の確かな成長と、大記録達成にも決して奢らないレジェンドならではの冷静な視点が語られた。

■「走りに力強さが加わった」展開を読み切った完勝劇

1番枠からのスタートとなったアドマイヤテラ。道中のプランについて武豊騎手は「スタートだけ決めたいなと思っていました。基本乗りやすい馬なので、周りを見ながらと思っていました」と振り返る。 前半1000m通過が62秒5というペースにも、「ある程度想定していたペースでしたし、折り合いはついていた。あとは他の馬がどう動くかだけを見ていました」と、終始冷静にレースを支配。勝負どころの4コーナーでは前を行く2着馬を目標に進出し、直線では力強い抜け出しを見せた。

昨年5月の目黒記念以来のコンビとなったが、「馬体も少し大きくなったように感じましたし、走りに力強さが加わった感じがします。何かパワーアップした感じがしますね」と、その成長を実感。春の天皇賞へ向け、「次は大一番になると思うんですけど、いいステップを踏めたんじゃないかなと思います」と確かな手応えを口にした。

■前人未到の「40年連続重賞V」も、次なる目標は「最終レース」

この勝利で、デビュー年からの「重賞連続勝利記録」はついに40年目に到達した。「これまで本当に多くの馬と、多くの関係者のおかげだと思っています。もっと伸ばしていきたいですね」と、周囲への感謝とともに記録更新への意欲を見せた。 奇しくも昨年も、アドマイヤテラとのコンビで自身のその年最初の重賞制覇(目黒記念)を飾っており、「レース前にスタッフとそういう話をしていたので、本当になって嬉しいですね」と喜びを語った。

インタビューの最後、この偉大な記録の「次の目標」を問われた武豊騎手は、「いやもう、(この後すぐに騎乗する)最終レースですね」と即答。歴史的偉業の直後であっても浮かれることなく、目の前の一つひとつのレースにフラットに向き合う名手の矜持が、その短い一言に詰まっていた。

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