
3月15日、中京競馬場で行われた第62回金鯱賞(GII)は、古川吉洋騎手が手綱を取るシェイクユアハートが後方から直線一気の差し切り勝ちを収めた。スタート直後のアクシデントにも動じず、展開を読んで上がり勝負に賭けた古川騎手のエスコートが光る一戦。レース後のインタビューでは、道中の冷静な判断と、連勝で重賞を制した相棒の確かな成長について語られた。
■「腹をくくってじっとしていた」不利をプラスに変えた冷静な手綱さばき
道中は後方待機からのレースとなったが、これは事前の作戦というよりも実戦での冷静な判断によるものだった。古川騎手は「スタートでちょっと挟まったんで、腹をくくってじっとしていました」と振り返る。

「前もちょっと流れている感じだった」と全体のペースを読み、状況を見ながら仕掛けのタイミングを測っていたという。その判断が見事に的中し、直線に向くと持ち前の末脚が爆発。「直線向いてからの反応は素晴らしかったんで、脚が速かったですね」と、前線の接戦を一気に飲み込んだ走りを評価した。
■体のバランス向上でG1の舞台へ。謙虚さを貫く今年重賞2勝目
後方からでも確実に脚を使えるようになった背景には、馬自身の確かな成長がある。「体のバランスが本当に良くなったんで、あそこまで後ろからでもしっかり脚を使えるようになっているんだと思います」と、心身の充実ぶりを口にした。
これでGIII、GIIと重賞を連勝。「ちゃんとGIII、GIIと来ているんでね、楽しみにしたいと思います」と、次なる大舞台(GI)への期待を覗かせる。 古川騎手自身もこれで今年重賞2勝目と好調な滑り出しだが、自身の活躍については「本当に馬に恵まれているだけなので。たまたまです」と、最後まで謙虚な姿勢を崩さなかった。