
1月25日に開催される「第45回大阪国際女子マラソン」。 レースの展開を占う上で欠かせないのが、スポーツジャーナリスト・増田明美さんの「細かすぎる解説」だ。 選手の舞台裏を知り尽くした増田さんが、今大会の注目選手・伊澤菜々花(34=スターツ)に付けたキャッチコピーは、まさかの「上り坂34」。 どこかのアイドルグループを彷彿とさせるネーミングだが、そこには「恐るべき34歳」への最大級の賛辞が込められていた。
■「上り坂34」進化する34歳
34歳といえば、アスリートとしてはベテランの域。しかし、増田さんの見立ては違う。

増田: 「上り坂34」。34歳、まぁ恐るべき34歳。
下り坂ではなく、今なお「上り坂」。 30歳で一度は引退しながらも、復帰後に自己ベストを更新し続ける伊澤のキャリアそのものを表した、増田さんならではのウィットに富んだキャッチコピーだ。
■「やり残したことがある」日の丸への執念
ぜ、彼女は一度離れた過酷な陸上の世界に戻ってきたのか?増田さんはその「原動力」を代弁する。 増田: 一度、競技から離れたんですけど、「やり残したことがある」と。 それは何かと言ったら、「自分はオリンピックに日の丸をつけてマラソンで走るんだ。そういう目標を持ってきたじゃないか。まだそれやってない」って言って、帰ってきたんですね。

あえて再びレースの世界へ…。「日の丸」への渇望が、彼女を再び「上り坂」へと押し上げたのだ。
■去年の失敗が「糧」になる
復帰後、夢を叶えるために挑んだ昨年の大阪国際女子マラソン。しかし、結果は25キロ地点から脱水症状などにより失速し、8位に終わった。 だが、長年多くの選手を見てきた増田さんは、この失敗こそが今年の強さになると断言する。 増田: 去年の大阪国際は、序盤良かったですね。でも脱水症状になっちゃって残念でしたけども。 去年の失敗がまた糧になっているから、今年も伊澤菜々花さんは強いと思いますよ。 「上り坂34」の伊澤菜々花。 一度の引退、そして昨年の挫折。すべてを飲み込んで進化し続ける34歳の走りは、見る者に勇気を与えるはずだ。 号砲は、2026年1月25日、ひる12時15分。