「あんなにきついのに、また走りたい」筒井咲帆・30歳が語るマラソンの魔力「心を動かす種目」
01月23日 14:00

ハーフマラソン1時間9分台のスピードを誇り、トラック競技でも活躍してきた実力者、筒井咲帆(30=ユニバーサルエンターテインメント)。 2024年にチームを移籍し、心機一転迎える今シーズン。彼女が勝負の舞台に選んだのは、3年前に初マラソンの洗礼を浴びた「大阪」だった。 「きつい。でもまた走りたい」。 そう語る彼女は、なぜ42.195kmに挑むのか。30歳のアスリートが語るマラソンの不思議な魅力と、今回のレースにかける決意を聞いた。

■「体の痺れ、力が入らない」初マラソンの洗礼

筒井にとって大阪国際女子マラソンは、3年前に初マラソンとして挑んだ思い出深い場所だ。しかし、その記憶は決して甘いものではない。

――3年前に出場した大阪国際女子マラソンを振り返って。 筒井: 初マラソンだったのでドキドキしていた気持ちはすごく覚えています。でも、実際に走ってみて、想像以上に「40キロのきつさ」というのを実感しました。 筒井:やっぱりラスト、30キロ以降で今まで感じたことのない体の変化……痺れだったり、力が入らない感じを初マラソンで一番経験しました。 だからこそ、今年はそのリベンジということも含めて、しっかりタイムを出していきたいと思っています。

■トラックにはなかった「心を動かす」体験

初マラソンで味わった「痺れるほどの苦しみ」。普通なら恐怖心を抱きそうなものだが、筒井はそこに不思議な魅力を感じていた。 ――筒井選手にとって「マラソンの魅力」とは? 筒井: マラソンでまだ「成功した」と思ったことは一度もないんです。 でも、「体が動かない」というぐらいきつい思いをしたのに、「また走りたい」って思ってしまう。そんな種目は、他のトラック種目にもなかったし、10キロやハーフマラソンにもなかった経験でした。

――苦しいのに、また走りたくなる? 筒井: そうですね。きつくてもやりたいって、「自分の心を動かしてくれた種目」なので、そこに魅力があるのかなと思います。

■ずっと追い求めてきた「2時間23分30秒」

今回の目標は明確だ。苦い記憶を塗り替え、次のステージへ進むためのタイムを設定している。

――今回の目標タイムと意気込みを教えてください。 筒井: オリンピックにはまだ遠い記録なんですけど、「2時間23分30秒」というのは、本当に初マラソンの時からずっと思い描いていたタイムなんです。 このタイムが出せれば、自然と順位もついてくるのかなと。ここでMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を取れたら、まず一安心できるかなと思っています。

■3年越しのリベンジへ

「体が動かなくなるほどの苦しみ」を知り、それでもなお「心を動かされた」と語る筒井咲帆。 移籍を経て心身ともに充実した今、彼女は3年前の自分自身を超えようとしている。恐怖を乗り越え、歓喜のゴールへ。 その瞬間は、2026年1月25日、ひる12時15分に訪れる。

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