インタビュー

安西理香役 青野楓

理香の正義感や芯の強さは印象的。
人間味の出るシーンを演じるのは、重いけれど楽しい。

法医学教室の准教授・安西理香を演じる青野楓さん。遺体を検視するたび、美咲(吉瀬美智子)に「今回も違います」と告げる切ない役どころです。美咲が“女性の顔”で話せる唯一の相手である理香の役づくりや、6話の印象的なシーンの撮影裏話などを聞きました。

法医学教室の准教授という役どころのイメージはどのように?

私の勝手なイメージですが、結構自分に近いかなと思いました。この作品に携わる以前から、個人的に犯罪心理学に興味があって、本をたくさん読んでいたんです。今回の役を頂いた時もちょうど、殺人や遺体に関する本を読んでいました。犯罪者を減らせないものか?という気持ちからそういう興味を抱いているのですが、理香も気持ちのところが非常に似ているというか、近いなと思いました。刑事の役はいつかやってみたくて、今回は刑事ではないけれど、近い立場の役柄なのですごく嬉しかったです。

青野さんが本来持っているものに共通するものがあったんですね。

色々と本を読むと、犯罪者には幼少期に辛い体験や虐待などがあった場合が多いと知り、初めは、自分が辛かったことをなぜ人にするのか?と驚きました。そこから、犯罪を減らすには家族や愛や教育が大事だと考えるようになり、高校生の頃は子どもに空手を教えたりもしました。なかなか私では何も出来ないのですが……。理香は、遺体から死の原因や犯罪について調べる人で、根本には犯罪をなくしたいという正義感があると思うんです。きっと理香も芯の強い人だと思います。

6話で健人(坂口健太郎)に美咲の気持ちを伝えるシーンはいかがでしたか?

すごく重かったです。それと、表現が変かもしれないですが、楽しかったです。それまでのシーンの理香は同じことを言っていたけれど、今回は違いました。初めて人間的な感情の出るセリフだったので、理香の違う部分が演じられて良かったです。監督がリアルさを求めて下さるのもやりやすかったです。例えば、「カメラの位置を気にせず、気持ちで動いて良いし、声のトーンもリアルで良い」と。とても勉強になりました。そして、実際に演じる時には、「理香は人を気遣える人だから、自分よりもっと辛い立場の人の前で自分が泣いちゃいけない、と考えるだろうな」などと考えました。お芝居をしていて役に入れた瞬間が一番楽しいから、あのシーンは重いけれど、新鮮で楽しかったです。

吉瀬さんとの共演はいかがですか?

複雑です、というのも、もし大山(北村一輝)が発見されたとしても、理香が(検視で)見ているということは、大山が死んでいるということになるし、そうでなければ、まだ生きている期待は持てるけど、美咲さんの不安はずっと続いてしまうから。もやもやを取り除いてあげたい、力になりたいと思うけれど、見つかっても辛い。伝えなければならない立場ですし……。美咲さんとは台本に描かれていない“つながり”があると思い、台本が出来る度にそこを考えています。

青野さんから、ドラマの面白さを教えて下さい。

一視聴者として、毎回入り込んで見ています。台本や原作で話を知っているのに、ドキドキします。先が分かるからこそ、一つの表情で悲しくなったり怒ったり喜んだりするんですね。皆さんもぜひ、楽しんで見て下さい!

ここに無線機があります。いつの時代の、誰と、つながっていると思いますか?

中学生の自分に、自分の先のことをもっと真剣に考えて!と言いたいです。高校時代をもっと有意義にしたかった!留学とかもっと色んなことに挑戦できる時代だったのに、無駄にした感があるんです。なので、中学時代の自分に、将来のことをもっと考えてね、と言いたいかな。そして高校時代を充実させて、その上で、今の自分に持っていきたいです。

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