インタビュー

小島信也役 池田鉄洋

役者の武器を封印してこそ出てくる、この緊迫感。
狙わないから面白い小島役は新境地。

優れた分析力と観察眼を持つ鑑識官の小島信也。独特な物言いから“変わり者”扱いされていることを本人は気付いていません。見ていて思わずニヤリと笑ってしまうのも池田鉄洋さんが演じるからこそ。「このような役は初めて」という池田さんにお話を聞きました。

このような役は初めてとのことですが「このような」とは?

鑑識官の役です。また、分かり易い悪役やコメディ・リリーフ的な役ではなく、冷静でいる役であることです。これが私にとって珍しいんですね。エキセントリックな役柄が割と多かったのですが、そうではなく冷静沈着というのがまず珍しく、それによって髪の毛も短くバシッと切りました。

役に合わせて髪を切るのも珍しいんですね。

例えばサラリーマン役でも「池田は髪が長いままでいいよ」という特例を与えて頂くことが多いので、そうした一風変わったイメージなのでしょう。私としては、できれば役によって髪型を変える“ハリウッドスタイル”でいきたい気持ちは常にあるので(笑)、今回、役に合わせてバシッと切ることができてすごく嬉しいです。…となると、認知されない可能性もありまして、「え、池田、いたか?」と。実際、第1話は出番が少なくマスクもしていたので気付かれておりませんでした。第2話以降は結構出番がありますが、やっぱり気付かれない可能性もあるかと……。

どう気付かせるか、という狙いもありますか?

いえ、そうではなく、「あれは池田だったのか!?」と後で分かるぐらいが嬉しいじゃないですか。池田って色んな役を変えて演じてくるから面白いな、と言ってもらえた方が役者冥利に尽きます。できれば気付かれずに終わってもいいかなと。“池田とは気付かれなくてもいいが、小島は面白いと言われたい”…これでいきたいと思います!

この役を気に入っている、と?

好きですね~!今までとは違うワクワク感があります。いかにその場に静かにいられるか、それがちょっと悪目立ちする面白さもありまして。原作の役と張り合うかなあ、と初めは思いましたが、原作をリスペクトしつつ、私なりの違うキャラクターを乗せ、二人三脚の気持ちでやっていきたいと思っています。

長期未解決事件捜査班の4人のチーム感はいかがですか?

3、4話あたりからチーム感がフワっと出来てきました。フワっとでいいと思うんです、回を重ねるごとに臨機応変に作られていくのが良いのではと。臨機応変といえば、キム兄(木村祐一)さんが非常に臨機応変な方です。あの2人(健人/坂口健太郎と美咲/吉瀬美智子)は何で今アイコンタクトを取ったんかな?とか、色んな瞬間に異常なほど気付かれる。キム兄さんの持って生まれたものでしょうが、尊敬します。時としてそのツッコミが私にも向けられるので、気が抜けません(笑)。

木村さんとの2ショットはチャーミングで面白いです。

自分で言うのもヘンですが、おじさんのかわいらしさみたいなものが2人でいると出るんですよね(笑)。狙ってないですよ。狙ってはいないんですが、小島と山田がいるとなぜか生まれる“要らないカップリング感”みたいなものが面白いかなと思います。

坂口さん、吉瀬さんとはいかがですか?

坂口さんと吉瀬さんの普段の優しい笑顔を見て癒されます。それこそ、本編には出る隙の無い笑顔。お2人ともギャップがすごい。ツンデレなんですよね。カットがかかってからの笑顔を見るだけで好きになっちゃいます(笑)。

池田さんが思うドラマの魅力を教えてください。

今言ったように、坂口さんと吉瀬さんのお2人とも笑顔という最高の武器を封印しているんです。私も、得意なエキセントリックな部分を封印しています。アドリブをやりすぎないようにと監督から言われたエピソードを制作発表でも披露しましたが、あれは、アドリブをやらない方が、私が演じる小島のキャラクターがもっと良くなる、面白くなる、という意味なんですね。そうした、封印の抑圧や緊張感から出てくるエネルギーがこのドラマにはあって、一層の緊迫感を出せていると思います。みんな本気モードです。そりゃいいドラマになるよ!と思います!

ここに無線機があります。いつの時代の、誰と、つながっていると思いますか?

10年ほど前に亡くなった母と連絡を取り、「お母さんが買ったお墓はちょっと淋しい場所にあるので、本家のお墓にお骨を収めましたが、それで良かったですか?」と聞きたいです。本気で気になってるんです。淋しがりの人だから、「これで良かったよ」と言ってくれるのではと思います。

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