インタビュー

大山剛志役 北村一輝

走ったり泣いたりの撮影に“生きている”実感。
“ここまで来たらもうやめられない”連ドラの醍醐味を感じて!

城西署の熱血漢刑事・大山剛志を演じる北村一輝さん。“現代の刑事”・健人(坂口健太郎)が無線機で交信する“過去の刑事”を演じるうえでの意識や、撮影の舞台裏について伺いました。

大山を演じるうえで意識していることは?

(後輩刑事の)美咲(吉瀬美智子)が憧れた部分はちゃんと見せることが必要だと思っていて、不器用ながらも優しいところや一生懸命さを強調するようにしています。同時にそれは、現代と過去の違いを出すうえでも生きてくるんです。昔の人間の方が今より人間臭いと言うか…。刑事は足で稼ぐ時代だっただろうし、失敗しながらも動いている分、感情が出やすい。実は、あえてオーバー気味に演じています。賛否両論でツッコまれるのも覚悟の上です。

それはどういう理由からですか?

そもそも、ファンタジーだからです。無線機で過去と交信することを筆頭に、つっこみどころは色々ありますが、これはそういう“ドラマ”です。ちょっとオーバー気味の演技が、そうした疑問を打ち消す“勢い”になると判断しました。僕の芝居がどうこう言われることより、作品が面白くなる方がいい。

また、現代と過去の時間が交錯する難しい構造ですから、見た目の分かり易さも狙いにあります。

美咲が憧れる部分についてもう少し詳しく教えてください。

まず、正義感です。警察組織の中にいて、中本(渡部篤郎)や岩田(甲本雅裕)という上の人たちにもうやむやにされることなく、正義を貫く強さ。それから、常に正面から人を受け止める優しさ、人間性。もしかしたら、現代では“頭の悪さ”と言われることかもしれませんが、そんな人間味、心の動きの部分を大事に意識しています。

美咲だけでなくみどり(佐久間由衣)にも慕われ、モテますね。

みどりちゃんについては、僕も想像外ですよ。佐久間さんがスラっとして綺麗な方だから、大山を“親代わり”に慕うというのを超えて“恋愛”に見えたらどうしようって(笑)。そういうことではなく、“人間として”慕われているように見えていたらいいなと思います。今後の展開では犯罪者の家族なども出てきますが、その時、どんな人であってもきちんと向き合っている大山を見せられればと思います。自分が損しようが、周りと一緒にやっていく…そんな時代の人間として映ればいいなと。

体を張ったシーンも多く、大山は“肉体派”ですね。

走るシーンひとつにしても、監督のこだわりで、あの道この道と、結構移動して撮っています。例えば10秒の走るシーンのために50mダッシュを7~8本はやっていますね。リハーサルを加えたら10本近く。で、走り終わったら、人とぶつかり、殴って、殴られ、投げ飛ばす。撮影が始まってから貼ったシップの枚数、痛み止め注射の本数は半端ないですよ(笑)。それから、泣いたり怒ったりも多いでしょ?暑い日に革ジャンを着て朝から晩まで走って、殴り殴られの乱闘に、泣いて、叫んで、怒って…エネルギーの消耗が半端ない。それだけ皆さんと一緒にいる時間が長いので、おかげさまで家族のようになりました(笑)。

熱量の高い現場で、北村さん自身の消耗も激しいのですね。

でも何でしょう、こういうの…懐かしいと言いますか。アクション作品もやってきましたが、慣れもあり、こんなに汗をかく現場は少なくなっていました。だから、汗と共に走ったり泣いたりの撮影では“生きている”実感があります。昔はもっと動いて生きていたよなと。人と人とが今よりもっと接して本音でぶつかっていた時代。だから揉めることもあっても、仲直りの方法や責任の取り方を自分の体で学んでいた時代。そういう時代が、僕も好きです。

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原作ファンの方にも、初めて見る方にも楽しんでもらおうと、制作スタッフの努力と苦労は大変なものがあります。僕ら出演者は表に立つ身として、スタッフの力まで充分お見せできるように精一杯、頑張ります。また、この作品で“連ドラ”の醍醐味を届けたいと思っています。
一話完結には出せない“連続”であることの面白さ。じっくり考えながら見て頂いて、4~5話まで来たらもうやめられない…それこそ連ドラです。このページをご覧の皆さんは、このドラマに興味を持って下さった方々だと思いますので、そんな皆さんからぜひ周りの方に、連ドラの醍醐味を、このドラマの面白さを広げてもらえたらと思います!

ここに無線機があります。いつの時代の、誰と、つながっていると思いますか?

パッと浮かんだのは、若い頃の母です。親というものは、わが子の将来が困らないようにと、思う責任感で精神的に大変ですよね。僕なんてたくさん迷惑をかけたし、自分が子育てをして思います。だから、今の自分はこうだよ、ちゃんと育っているよと、僕の子育てを始めた頃の母に伝えることで、気持ちを楽にのびのびさせてあげたいと思いました。

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