エシカルフルーツを使ったお菓子屋さんのSDGsへの取り組み

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2022年4月25日 エシカルフルーツを使ったお菓子屋さんのSDGsへの取り組み

#12つくる責任つかう責任
エシカルフルーツを使ったお菓子屋さんのSDGsへの取り組み
今回で2回目となるSDGsウイーク。「よ~いドン!」ではSDGsを達成するために取り組んでいらっしゃるお店やグルメを紹介しました。
大阪府泉南郡田尻町にあるCheesecake lab seed ethical sweets(チーズケーキ ラボ シード)では、買い手はもちろん、作り手にも配慮した商品づくりをしているエシカルチーズケーキ専門店です。エシカルチーズケーキとは、人や地球に配慮して作られるチーズケーキのこと。社長の南さんにお話を伺いました。

Cheesecake lab seed ethical sweets(チーズケーキ ラボ シード)のチーズケーキには、国産有機栽培米の米粉、鹿児島県産の粗糖、遺伝子組み換えをしていないエサで育った鶏の卵、北海道産クリームチーズなどが使われています。国産の原料を使用することで、地産地消により環境への負担を小さくすることにも貢献しているのです。
作り手にも優しい職場環境づくり
スタッフの9割が地元の女性・誰もが安心して働くことができ、活躍できる職場環境
Cheesecake lab seed ethical sweets(チーズケーキ ラボ シード)では、作り手にも配慮した職場環境を整えています。こちらのお店は従業員の約9割が女性ということで、女性が働きやすい取り組みを行っています。
例えば、勤務時間を短縮して働けるシフト体制や、お店の2階で従業員の子どもが利用できるキッズスペースを設置しました。誰もが安心して働くことが出来、活躍できる職場環境づくりは、SDGsの取り組みにもつながります。

実際に、出産を経て子育てをしながら働いている方にお話を伺うと、出産前は、初めてのことで不安はあったそうですが、南さんをはじめ、周囲からの「絶対サポートするから」という励ましの言葉で乗り越えられたそうです。子育てをしながら働くことの大変さを理解しているからこそ出来る、まるで家族のようなあたたかみのある職場環境がありました。
エシカルフルーツに新たな価値を加える
B品のイチゴ 形が悪かったりちょっとしたキズが入っていたりするだけで市場には出回らず廃棄されてしまう
Cheesecake lab seed ethical sweets(チーズケーキ ラボ シード)で使われている、エシカル苺は、「B級品」のため市場に出回らない苺のことを指すそうです。形が悪かったり、キズが入っているだけで廃棄されてしまうエシカル苺。味には全く問題なく、甘くて美味しいです。しかし、生産されている苺の内、約3割(10t)が廃棄されているという話を聞き、安すぎない価格で買い取り、スイーツに使ってみようと思いついたそうです。南さんは、こうしたエシカル苺を、アップサイクルして食べてもらいたいという願いを持ってこのスイーツ作りの取り組みをスタートさせたのです。
絶品!エシカル苺を使った贅沢なモンブランチーズケーキ
エシカル苺のモンブランチーズケーキ
そんなCheesecake lab seed ethical sweets(チーズケーキ ラボ シード)でSDGsに配慮して作られたのが、見た目も可愛らしいエシカル苺のモンブランチーズケーキです。
チーズケーキには米粉を使い、ふわふわモチモチの食感に仕上げました。そしてその上にエシカル苺のピューレをのせています。さらに苺のクリームを絞り、飾り付けにあしらったギモーブ(ゼラチンで固めた砂糖菓子)にもエシカル苺を使用しており、エシカル苺を贅沢に使用したチーズケーキになりました。

その味わいは、口に入れると苺の優しい甘味がいっぱいに広がり、後からチーズケーキの華やかなコクを感じることが出来ます。チーズケーキとクリームの間に挟まっているピューレは、より苺を感じられるようにゴロっとした苺の食感が分かるピューレを使っています。B級品の苺を使用しているとは思えない、満足感のある味わいです。

身体にも、地球にも優しい。そんなあたたかみに溢れたエシカルチーズケーキがここにありました。