徹底ツイセキ/森友学園問題

2017年11月28日(火)

森友問題「ストーリー」音声データも国が認める “口裏合わせ”は否定

 

森友学園の問題が追及された衆議院の予算委員会。

ポイントとなったのは、関西テレビが入手した音声データに残されていた籠池被告のこの発言。

「0円に近い形で払い下げをしてほしい」

国側はこれまで「価格交渉はなかった」と説明していたため、矛盾しているじゃないかと追及されたのですが、

国側の答弁は理解しがたいものでした。

 

【立憲民主党 川内博史衆議員】

「(国有地売買が)適切であったという答弁を…事実に反する答弁がもしなされていた場合には対応していくのか?」

【安倍晋三首相】

「私は価格が適正だと申し上げたことはございません」

【野党議員たち】「えー!」

 

会計検査院から「値引きの十分な根拠が確認できない」と指摘された国有地の8億円値引き。

過去の答弁の撤回を求められた安倍総理は、「『適切に処分した』という財務省などの報告を信頼した」と答弁しただけで、

「適切だと申し上げたことはない」とかわしました。

新たな証拠もなく決め手に欠ける野党の追及。

そんな中、27日に国が初めて認めたのが、近畿財務局の職員と森友学園との交渉を記録した音声データのやりとりです。

 

<音声データ 去年5月中旬~下旬>

【籠池泰典被告】

「0円に近い形で払い下げをしてほしい。0円にきわめて近い形や」

【近畿財務局 池田国有財産統括官(当時)】

「だけど1億3000万円を下回る金額にはなりません」

 

価格交渉ともとれる両者のやり取り。

一方、財務省の佐川前理財局長は過去の国会でこう答弁していました。

 

【財務省・佐川理財局長(当時)ことし3月】

「そういう価格についてこちらから提示したこともございませんし、先方からいくらで買いたいと希望があったこともございません」

 

この答弁は正しかったのでしょうか?野党が改めて追及しました。

 

【希望の党・今井雅人衆議員】

「少なくとも籠池理事長からゼロ円で払い下げをしてほしいと要望があったのは事実、

 先方からいくらで買いたいと希望があったということですね?」

【財務省 太田充理財局長】

「先方から色んな金額についての話があったということは申し上げている。

 ただ、本件の価格の決め方というのは、こちら側で予定価格を決定し、それを先方に通知し、

 それを先方がのまないとそれで決まると。そういう意味で価格の交渉がないと佐川の答弁になっております」

【希望の党・今井雅人衆議員】

「まるで質問に答えてくれてませんね。先方はゼロ円で買いたいと希望を出した、それくらい認めたらどうです?」

【財務省 太田充理財局長】

「予定価格を前提にして3月の答弁はできあがっているということでございます」

 

 

「金額」のやりとりはあったが「価格」の交渉はないと繰り返す太田理財局長の答弁に、野党議員が委員長に詰め寄る場面も…。

 

【立憲民主党 逢坂誠二衆議員】

「金額のやりとりはあるって昨日も言っているんですよ。でもそれは価格ではないって言ってる。

 それじゃ何の金額なんですか?ちょっとおかしいじゃないですか?」

 

改めて答弁に立った太田理財局長は…

 

【財務省 太田充理財局長】

「金額についてはやりとりがございました。価格については、先ほどから申し上げている予定価格ということで答弁申し上げている」

【希望の党 今井雅人衆議員】

「涙出てきちゃって、もう…。金額と価格は違うって、そういうロジックですか…」

 

 

さらに、関西テレビが入手した別の音声データが新たな波紋を広げます。

 

【共産党 宮本岳志衆議員】

「ここに記録されていたのは、財務省と森友と口裏合わせをしていたという驚くべき内容です」

 

宮本議員が話す口裏合わせとは、去年3月下旬に国の担当者・籠池夫妻・弁護士・工事業者らとみられる人物が

話し合っている音声データの内容です。

 

<音声データ 去年3月下旬>

【国側の職員とみられる人物】

「その下にある“新たなゴミ”は国が知らなかった事実なので、

 そこはきっちりやる必要があるでしょというストーリーはイメージしているんです」

【工事業者とみられる人物】

「そういうふうに認識を統一すべきなら我々は合わせるが、下から出てきたかどうかは、

 私の方から、あるいは工事した側から確定した情報として伝えていない」

【池田靖国有財産統括官・当時とみられる人物】

「資料を調整する中で、どういう整理をするのがいいのかご協議させていただけるなら、

 そういう方向でお話し合いさせてもらえたらありがたい」

 

国が深い所からゴミが見つかったというストーリーを用意して、工事業者と口裏合わせをするようなやりとりです。

 

【共産党 宮本岳志衆議員】

「冗談じゃないですよ。こんな口裏合わせで根拠も定かではない。

 8億2000万円の大幅値引きをやって、国民の財産である国有地をただ同然で売却した。

 総理、総理、これはもう明確な背任ではないですか、総理!」

【財務省 太田充理財局長】

「あくまで新たな地下埋設物の撤去費用を見積もるために資料が必要だということから、様々な資料の提出をお願いした。

 委員が指摘するような口裏合わせをして地下埋設物の撤去費用を見積もろうとしたということはない」

 

この音声データについても初めて交渉のやりとりと認めましたが、口裏合わせは否定しました。

 

【財務省 太田充理財局長】

「ストーリーという言葉を使っていますが、それは大変適切ではなかったと本人も申しております」

 

野党は安倍昭恵首相夫人や佐川前理財局長などの参考人招致を求めていますが、与党側の反対で目途は立っていません。

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