関西桜ストーリー

2019年4月2日(火)

『生まれ変わった桜の森』兵庫・川西市の「エドヒガン」

見ごろを迎えた桜の物語をお伝えする「関西桜ストーリー」。兵庫県川西市に野生の桜エドヒガンの森があります。荒れていた桜の森を生まれ変わらせたものとは?

兵庫県川西市水明台。
住宅街のすぐそばに、ひっそりとした桜の森があります。野生の桜の一種、エドヒガンです。

春の彼岸の時期に咲く早咲きの桜。猪名川沿いに約250本のエドヒガンが咲き誇る貴重な場所です。

【お花見をする女性】「花が小さいでしょう。可愛いのよ」
【お花見をする夫婦】「最近引っ越して来て。なかなかいいですね」

森の奥に歩いていくと、大きなエドヒガンの木が目立ちます。高い枝の先に咲く小さな花。そこには理由がありました。

10年ほど前まで、ここは木々がうっそうと生い茂る「暗い森」でした。エドヒガンは他の木々に光をさえぎられていたのです。

【渓のサクラを守る会・西澤孟治さん】
「周りにヒノキやツバキの木がいっぱいありますからね、(エドヒガンは)それに包まれて、何とか生き延びようと思うと、上に伸びざるを得なかった。だから20mを超えるような木になっちゃったと思います。とにかくエドヒガンを助けたいと、そういう思いは非常に強かったです」

窮地を救ったのは、地元の人たちでした。暗い森の木を間引いて、エドヒガンを植え始めたのです。植樹活動の輪が少しずつ広がっていきました。

【植樹活動をする男性】
「うれしいですね、最初に花を一輪つけた時は、子どもが生まれたような感じですね」

【植樹活動をする男の子】
「僕が小学校4年生の時に植えました。咲いてるかなと見にきたら、こんな大きくなっててビックリした。もう何年後かにはこれ以上に大きくなって、いろんな人が自分の桜を目当てに見にきてくれたらとてもうれしいです」

懸命に生き延びてきたエドヒガン。暗い森は、美しい桜の森に生まれ変わりました。

 

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