新型コロナウイルス特集

【医師が解説】「“新型コロナ”には2つの型が存在?」「緊急事態宣言出されたら…」

関西医科大学附属病院・宮下修行医師が解説

●相次ぐ「集団感染」の疑い…大丈夫?
●新型コロナウイルスに2つの型が存在?
●「緊急事態宣言」どんな時に出るの?

【疑問】大阪の2つのライブハウスで集団感染の疑いが…大丈夫なんでしょうか?

【関西医科大学付属病院 宮下修行 医師】
 ライブハウスも含め、患者の数がどのくらい出てくるかが重要になります。新しいライブハウスでも症状がある方は、ぜひ名乗り出てきていただきたいです。

今、言われている「市中感染型」というものは存在するであろうということが分かっているので、どこから感染したか、「紐づけ」することが大事です。その上で、小集団が集まるところはあまり好ましくないと思います。

※下図は2020年3月5日18時点の状況

感染が確認されている方のうち3人は感染源が不明ですが、おそらくこれは『氷山の一角』だろうと思います。その下にはおそらく発熱などしていない「無自覚の感染者」がいるであろうというのが私の見解です。

※下図:「ライブハウスで集団感染された方は、全員が軽症<大阪府が発表した感染者>」
(2020年3月5日18時時点)

【宮下医師】
 インフルエンザにしても新型コロナウイルスにしても、重症化するのは高齢者や基礎疾患を持たれている方になります。そのため、ライブに参加した方々はデータ通り、30代~60代なので軽症程度ですんでいると思われます。

【疑問】新型コロナウイルスに2つの型が存在する?

【関西医科大学付属病院 宮下修行 医師】
 これは暫定的な研究結果であるということ、また、動物実験がされていないので、本当にL亜型が猛毒株で、S亜型が弱毒株であるかどうか、今の段階では正式には言えません。

 亜型とはインフルエンザで例えれば、『H1N1型』(A型インフルエンザウイルス)と、H3N2型(A型インフルエンザウイルス)=香港型、もうひとつはB型。

 この差は何があるかというと、H3N2型というのは『高齢者の方に重篤化する』、H1N1型は『パンデミックの際には若年者にも重篤化する特徴がある』なのですが、治療方法は変わりません。

 新型コロナウイルスについて、今後もしも、治療方法が変わるのであれば、大きな意味が出てくると思います。

【疑問】「緊急事態宣言」はどんな時に出るの?

【関西医科大学付属病院 宮下修行 医師】
 怖いのは毒力、死亡者が増えることです。一番怖いのは感染力が強く罹患したら重篤化する1類感染症の、エボラのようなものであるならば、緊急事態宣言を出さなければいけないと思います。

 しかし、現在の新型コロナウイルスは8割が軽症といわれています。もし、ウイルスが突然変異して毒力をもって、死者がたくさん出てきた場合には緊急事態宣言が必要なのではないかと思います。

――Q:中国の武漢が封鎖されましたが…日本も感染拡大すれば封鎖されることはありますか?

【宮下医師】
 おそらく中国と日本の医療情勢はだいぶん異なっています。日本は先進国の中でもトップクラスの医療レベルを持っています。そういう観点からすると緊急事態宣言は武漢のように早く出ることはないと考えます。

 とにかくクラスター(集団感染)を作らないというのが今の国の考え方だと思います。感染防止のために、手洗いをこまめにきちっと、できる範囲でするということ、これは推奨されます。

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