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2018年10月9日(火)

【なるほど!ちまたのケーザイ学】食品業界に国立病院参入するワケは?

揚げたての唐揚げに…

新鮮な果物など、おいしそうなものがズラリ!

 

9月、大阪で開催された食品展示会、

その名も「フード ストア ソリューションズ フェア2018」

スーパーのバイヤーなど、食品関係者向けの見本市ですが、

そこにはなぜか白衣を着た病院関係者の姿が…

 

【国立循環器病研究センターのスタッフ】

「かるしおのプロジェクトを進めてまして…」

 

「かるしお」・・・??

 

醤油にも!カップ麺にも、「かるしお」の文字が!

【国立循環器病研究センター・赤川英毅 かるしお事業推進室長】

「おいしく、なおかつ減塩できるそういった目印を作りたい」

 

【シマヤ・販売促進課 中野興一課長】

「(商品の)ブランド力っていうのをアップさせるマークかなと思っている。

 売り上げアップが図れているのかなと思っています」

 

大手メーカーや有名スーパーも大きな期待を寄せる「かるしお」とは一体??

国立病院が食品市場に参入した背景に迫りました!

 

【男性客】

「すごくラーメンとか好きなんで、どうしても摂っちゃうんですね。塩分を」

 

ついつい多く摂ってしまいがちな「塩分」。

塩分の摂り過ぎは、脳卒中や心臓病の危険性を高めると言われていますが、

昨今各社が次々と減塩商品を投入し、市場規模は4年間で4割アップ、560億円を超えています!

 

そんな中、イマ食品業界で注目を集めているのが「かるしお」!

【国立循環器病研究センターのスタッフ】

「かるしおとは、塩を軽く使って、おいしさを引き出す新しい減塩方法です。

で、その目印となるのが、こちらのかるしおマークになっております」

「かるしお」は、国立循環器病研究センター、通称国循がメーカーの減塩商品を認定する登録商標。

日本食品標準成分表の食品ごとの塩分より30%以上減らすことが認定基準のひとつです。

「塩分控えめ」というと、薄味であまり食べた気がしなさそうですが・・・

 

【男性客】

「うん!うま!!」

 

【女性客】

「ちょうどいい塩加減でおいしかったです」

 

そこで「かるしお」の秘密をさぐるため国循を訪ねると・・・

【国立循環器病研究センター・赤川英毅 かるしお事業推進室長】

「こちらが、国循で出しているかるしお」の病院食になります」

【薄田キャスター】

「これ病院食ですか!?」

【国立循環器病研究センター・赤川英毅 かるしお事業推進室長】

「これがかるしおの原点の食事ですね」

日本人は1食あたり平均「3.3グラム」ほどの塩分を摂っていますが、

こちらの病院食の塩分は、なんと「2グラム」以下。

そのお味は?

 

【薄田キャスター】

「んん!おいしい!お魚の味も、本来の味も感じますし、お出汁の味も」

【国立循環器病研究センター・赤川英毅 かるしお事業推進室長】

「減塩と言うとちょっとネガティブなイメージというか、やっぱりおいしく続けられることが大事だと思うんですね。

 例えば塩を減らしたら、その分お出汁をきかしたりですね、そういった色んな工夫をして、この病院の食事を作って

 出していたんですね。それをコンセプト化して、世の中に広めていきたい」

 

そこで、減塩プラス「おいしさ」にもこだわった食品を広めようと、

「かるしお認定制度」を4年前に開始。

より多くのおいしい減塩商品を生み出すために、企業の大小は問いません。

【国立循環器病研究センターのスタッフ】

「地元のとか、そういう所の企業さんっていうのもまだまだ開拓、開拓というか協力」

 

かるしおマークを使いたい企業は、商品ごとに申請。

国循の医師のほか、調理師や管理栄養士で構成するチームが塩分量や味、食感などを審査。

認定後は、企業が国循に売り上げの1.5%の商標使用料を支払うことで、かるしおマークを使用できます。

 

【国立循環器病研究センター・赤川英毅 かるしお事業推進室長】

「申請いただいた食品の中にも残念ながらやっぱりクリアしないものもあるんですよね。

 そういう場合は。(味や食感を)改善されると、次の機会があるかもしれないですねとお伝えするようにはしてます。

 マークが付加価値になれば、企業にとっても販売促進の効果がある、だろうと」

これまでに33社218商品を認定し、

去年の認定商品の売り上げは、12億5000万円に上ります。

国循は、この中から得た利益を使って、さらに「かるしお」を広めていくための宣伝などを行います。

 

【国立循環器病研究センター・赤川英毅 かるしお事業推進室長】

「消費者の方にもメリットがあり、企業さんにもメリットがあり、で、我々としてもそういう食品って

 いうのは世の中に広まって、日本全体としてですね、そういう食塩摂取量が抑えられていくと」

 

では、実際に「かるしお」に取り組んでいる企業はというと・・・

こちら、大阪の丸大食品。

ハムやソーセージなど塩分の多い食品を主力に扱っているため、

30年以上前から、かるしおが目指す「おいしく減塩」する研究・開発を続けてきました。

【丸大食品の開発スタッフ】

「ちょっとここ変えた方がいいとかっていう意見あれば。教えてもらえれば」

「もうちょっと甘みを全体的に抑えるような工夫を」

塩の量を減らした分、甘みが増してしまいました。

そこで…

 

【丸大食品・商品企画部スタッフ】

「今度はそれを、自然な甘みにするために、例えば甘みを減らすとか、もしくは香辛料とか、

 旨み系の調味料でバランスをとるとか。そういう感じでドンドン繰り返してる」

 

【丸大食品・商品企画部 奥山孝子さん】

「味を立体的に考えて。工夫によっては組み合わせも何千とあるし」

 

発売まで60回以上の試作を繰り返し、

現在も改良しているこちらのロースハムを、今回「かるしお」に申請しています。

 

【薄田キャスター】

「いただきます。んん!これで十分。おいしいですね。塩分、控えめなのも気にならないぐらいしっかり味がのってて。

 いつもこれより濃いもの食べてたってことですよね」

【薄田キャスター】

「かるしおマークを付けることで、売り上げの一部は引かれちゃうわけじゃないですか。それでも、付けたい?」

【丸大食品・商品企画部 奥山孝子さん】

「そうですね、国循さまのお墨付きをいただいて、より商品の認知度を上げていく。

 それによって、売り上げもちょっと向上することを期待しています。なおかつ、国循さまと協力して、

 かるしおもしくは減塩食生活の普及に、一助を手助けさしていただけたらなと思ってます」

 

民間企業を巻き込み、「かるしお」はさらなる広がりを見せてくれそうです。

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