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2019年9月19日(木)

【特命報道ツイセキ】ドバイのイケメン皇太子から「愛のメッセージ」!?『会うために10万円振り込んで』国際ロマンス詐欺の一部始終を取材。

「国際ロマンス詐欺」という言葉をご存じでしょうか?

SNSなどで知り合った外国人が、恋愛感情があるかのように見せかけて、お金を騙し取る犯行なのですが、今回、大阪に住む女性に、実在する世界的なセレブを名乗る男がアプローチしてきました。 

どのような手口なのか?一部始終を取材しました。

英会話アプリの使用中に…メッセージが

大阪府高槻市に住む37歳の女性。
英語を勉強するために、スマートフォンで外国人と会話できるアプリを使っていたところ、見知らぬ男性からメッセージが…。

【メッセージを受け取った女性】
「『動物が好きなの?』みたいな話から『僕はいっぱい動物を飼ってるよ』という話をして、『もしよかったらLINE交換しない?』って」

それから毎日のように、男性から甘い愛のメッセージが送られてくるようになりました。

(男性からのメッセージ)
「僕たちは天国で結ばれたパーフェクトな縁だよ」
「残りの人生をあなたと過ごしたい。ベイビー結婚してくれるかい?」

【メッセージを受け取った女性】
「どんどん愛をささやかれるようになって、長文で連絡がくるようになって。『君は僕と結婚する気があるか?僕はあるよ』と」

そして、男性が「自分の正体」として伝えてきたのは…

“世界的なセレブ”の画像。

超高層ビルが立ち並ぶ世界的な観光都市、中東のドバイ首長国。

王族のシェイク・ハムダン皇太子(36)は、その甘いルックスと裕福さから「絵に描いたような王子様」とも言われ、インスタグラムのフォロワー数はなんと839万人!世界中に多くのファンを持つ皇太子なのです。

ドバイの皇太子が…?『10万円振り込んで』

ビデオ通話に出ると『運転しながら話す皇太子の姿』が…!
やりとりを続けていたところ、「ある条件」が言い渡されました。

【メッセージを受け取った女性】
「僕は王子だから、君に会うにはロイヤル(パーミット)カードが必要で、日本円で10万円するよと(言われました)」

一般人である女性が王族の自分に会うためには、「ロイヤル・パーミット・カード」という、一種の面会許可証のようなものが必要ということ。

そのため、10万円を振り込んでほしいと求めてきました。

【メッセージを受け取った女性】
「すぐ怪しいなと。ドバイの王子がこんなことするわけないじゃないですか」 

記者が大使館に確認してみると、「ロイヤル・パーミット・カードというものは聞いたことがない」という答えでした。

そう、これは「国際ロマンス詐欺」と呼ばれる手法の詐欺。外国人がSNSなどを使って恋愛感情があるかのように見せかけ、金をだましとるものです。

女性を信じ込ませるため、皇太子を名乗る男は、様々な策を凝らしてきました。

-手口・その1- 『つじつま合わせ』

【メッセージを女性】
「日本に来たことあるか聞いたときも『4か月前に行ったよ』って。インスタグラム見たらつじつま合ってて、信じ込ませようとはしてるんかなという印象」 

-手口・その2- 『テレビ電話』

【メッセージを女性】
「信じさせたいから(男から)電話をしてみるし、ビデオ電話もしてみるしみたいな感じかな」

いかにもカメラを見ながら電話しているようなこの顔。

画面越しで見せられたこの顔は、本物の皇太子が去年インスタグラムに投稿した動画を「再生」したものでした。再生映像に合わせて話をしているようで、よく見ると映像と音の「ズレ」も…。

自称・皇太子、直接取材に…「逆ギレ」

国際ロマンス詐欺の被害は全国各地で報告されていて、関西でも、滋賀県で5回にわたって総額約620万円をだましとられた被害者もいます。

すぐに詐欺だと気づいた女性。お金を用意できないと伝えましたが、皇太子を名乗る男からの連絡は執拗に続きます。


女性の代わりに記者が電話に出てみました。男に合わせ、記者も英語で話しかけます。

【記者】
「お金を払えば誰でも王族に会えるんですか?」

【皇太子を名乗る男】
『イェーア、イェーア。ロイヤルパーミットカードさえ買ってくれれば、来週月曜日に大阪に会いに行くよ』
『カードは10万円だけど、彼女が7万円しか用意できないなら、残りは僕が払うよ、彼女のこと、とても愛してるからさ』
『僕が送ったサイトで振り込んで、そこでできるから。わからないことがあれば何でも手伝うよ。何かあったら言ってくれれば手伝うから、今すぐサイトに入って振り込んで』

金を振り込むように何度も求めてきました。

そこで。

【記者】
「ロマンス詐欺だとみて取材をしているのですが」

関西テレビとして取材していることを伝え、詐欺ではないかと追及すると…

【皇太子を名乗る男】
「な、な、なに言ってるの!?」

これまでの優しい口調は一変。
さらに、大使館が存在を否定した「ロイヤルパーミットカード」についても問い詰めると・・

【記者】
「嘘ついているんですよね。ロイヤルパーミットカードなんて存在しませんよね」

【皇太子を名乗る男】
「オーマイガー、なんでそんなことを言うの?嘘ついてないよ、なんで嘘つかなきゃいけないの」

嘘じゃないと逆に怒り出しました。

【皇太子を名乗る男】
「ロマンス詐欺じゃないよ。そんなんじゃないから!」

結局、最後まで自分はだましていないと主張し続けました。

幸い、今回の女性は被害に遭わなかったものの、巧妙で、様々な手口を使って金をだましとる「国際ロマンス詐欺」に注意が必要です。

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