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2019年8月16日(金)

【特集】青葉容疑者、なぜ凶行に…年齢と共に”変化”した「人物像」、地元取材から探る

平成以降最悪の放火殺人事件をおこした、青葉真司容疑者(41)。
なぜ京都アニメーションを標的にしたのか。
手がかりを探してその足跡を追いました。

京都へ出発前に「現金引き出し」

事件が起きたのは7月18日。
その5日前にはまだ、青葉容疑者の姿は京都から300キロ以上離れた、自宅のあるさいたま市にありました。

自宅近くの防犯カメラには京都に向かったとみられる15日の朝、銀行のATMに訪れる青葉容疑者の姿が映っていました。

その時に引き出した数万円の金で京都入りし、犯行に使用するガソリンや携行缶を購入したとみられます。

周到な準備をした上で35人もの命を奪った凶悪事件。
取材を進めると青葉容疑者という人物の輪郭が少しづつ浮かび上がってきました。

元上司の印象は「真面目な好青年」

1978年に生まれた青葉容疑者。
通っていたさいたま市内の公立小学校の当時の担任は青葉容疑者の印象について…

【小学校時代の担任】
「孤立した様子もなく、周囲の子と普通に遊んでいた」

そして小学校の卒業文集には将来の夢について「大金持ち」と書かいていました。
その後、定時制高校に進んだ青葉容疑者は、同時に非正規職員として、埼玉県庁の文書課で働き始めます。

この女性は3年間青葉容疑者の直属の上司でした。

【元上司の女性】
「私が記憶している限りではすごく真面目な好青年。特にトラブルもないしテキパキと仕事をしていました」 

女性によると青葉容疑者は県庁に届いた文書などの振り分け作業を担当していたといいます。

【元上司の女性】
「(私が)出張から帰ってきて「戻りました、今日、何かありましたか?」と聞くと(青葉容疑者は)「何もなかったです」と丁寧な口の利き方でした。どこのタイミングであんなふうになってしまったのかわからない」

小学校の担任や同じ部署で働いていた元上司の話から見えるのは、青葉容疑者が真面目に仕事に取組んでいた姿。

当時、近所に住み、青葉容疑者の家族を知る人も…

【青葉家を知る人】
「私らが見た感じでは悪いとは思わなかった。おはようございますと言ったらおはようございますと、お父さんと兄貴と事件おこした真司君と妹と4人で。ここに来たときはお母さんと離婚していなかったみたい」

しかし青葉容疑者が21歳の時、周囲の環境が大きく変わります。

父親の死、一家の離散…強盗事件で逮捕

【青葉家を知る人】
「お父さんがタクシー運転手をしていて事故をおこして、生活できなくなって会社をクビになったみたい。お父さんはここで自殺した。」

父親の死後、一家は離散したということです。

【青葉家の墓がある寺の住職】
「親戚筋の方が檀家なので青葉家のお墓がないものですから、私の寺で葬ってくれないかと頼まれて埋葬しました。」

――Q:青葉容疑者が来たことは
「私の記憶ではないですね。」

その後、青葉容疑者は2012年に茨城県内で起きたコンビニ強盗事件で逮捕され、実刑判決をうけます。

当時住んでいたアパートの管理人は、青葉容疑者の荒れた様子を証言します。

【当時住んでいたアパートの管理人】
「ハンマーのようなもので(壁が)大きく割れているのが2か所くらい。ハンマーは投げ捨てられていました」

3年前には、さいたま市内に移り住みますが、そこでも複数回、騒音トラブルを起こします。

そして京都に入る前日…

【青葉容疑者の近所の住民】
「自分が騒音を出していたわけではないので、上の階の人が騒音を出しているので、そちらに言ってくださいというと、(男に)胸倉をつかまれて髪引っ張られて、お前殺すぞ。うるせえんだよ関係ねえんだよ、こっちはもう余裕ねんだから黙れと言われました」

激高して「余裕がない」と口にした青葉容疑者。
この4日後、京都アニメーション第一スタジオに火を放ちます。

警察は青葉容疑者の部屋から京都アニメーションの人気アニメの色紙を押収。
また青葉容疑者と同姓同名の人物が京都アニメーションに小説を応募し、一次選考で落選していたことも分かっています。

全身にやけどを負い、いまも重篤な状態が続いている青葉容疑者。
逮捕の目途は、まだ立っていません。

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