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2018年10月16日(火)

<なるほど!ちまたのケーザイ学>「パインアメがロングセラーであり続けるヒミツ」

みなさんご存じですよね?黄色く穴の開いた、まあるいこのアメ。

 

【60代女性】「このアメはいつもよく持ってるよ」

【40代男性】「パインアメや食べようかっていうのはありますね。しょっちゅう」

 

【20代女性2人組】

「すってなめて、最後まで穴がきれいに残ったらいぇーいみたいな。」

「わかる!」

 

と、今も昔も多くの人に愛されている、大阪の「アメちゃん」の定番、パインアメ。

最近では、菓子業界以外からもひっぱりだこ!!

 

【パイン 上田豊社長】

「どんどん広がっていって、あっと気ついたらまだ続くのっていう感じですね。私自身がびっくりしたぐらいですから」

 

さらに、公式ツイッターのフォロワー数は約12万人!

なぜこれほどパインアメの人気が続くのか? 70年近く愛されるワケを徹底調査しました!

 

【薄田キャスター】

「キャンディの香りしますね。すごい甘くて幸せな香りが」

 

全国に出荷されているパインアメは、全てこの工場で生産されていて、

多い日には1日に約3万2000袋を出荷しています。

たくさんのこだわりが詰まっているというパインアメの製造工程。

その1つが・・・

 

【薄田キャスター】

「おーーー!!!」

【パイン・開発部 木下堅太次長】

「(砂糖と水を)煮詰めて送ったものに、パインアメに一番マッチした果汁を選ぶ。

 いろいろ調べた結果、一番美味しいのは、タイ産のものかと」

 

【薄田キャスター】

「いろんな国の食べてこられて」

【パイン・開発部 木下堅太次長】

「試して。パインアメに合うものですよね。甘すぎず、香りももちろんそうなんですけど、

 1度食べたらその時に2粒3粒食べたいなと思っていただけるようなちょうどいい味のバランスがひとつこだわり」

1951年、大阪市で誕生した「パインアメ」

それは、庶民の憧れを形にした商品でした。

 

【70代女性】

「パインなんて食べたことのないときにこれを食べてる。これがパインの味なんやっていう」

Q:これでパインの味を初めて知ったんですか?

「そうですよ」

 

【パイン 上田豊社長】

「デルモンテのパイン缶の切り口みたいなキャンディ作ろうっていうのが発想なんです」

 

こう話すのは、2代目社長の上田豊さん。

父親である創業者の保夫さんがパインアメを開発しました。

 

【薄田キャスター】

「当時は高かったんじゃないですか?」

【パイン 上田豊社長】

「(当時は)高かった」

「だからそういうところに着眼点を置いて、みなさんがたに安く召し上がっていただこうという、

 そういう開発魂なんでしょうね。この時、ビンで売っていたんですけど、1個50銭って記憶しています」

 

【薄田キャスター】

「パイナップルの缶詰当時どれくらいだったんですか?」

【パイン 上田豊社長】

「100円以上はしていたんじゃないですか。」

 

また、開発当初は、缶詰のパインを象徴する穴を、従業員が割り箸でつついてあけていて、

全員が腱鞘炎になってしまったというエピソードも。

 

こだわりはほかにもあります。

よ~く見ると、表面には放射状の線が「24本」あり、角には少し窪みが。

これらは、なめらかな舌ざわりになるように計算されて作られているのです。

【パイン 上田豊社長】

「型が命。どうしたら口の中で納まりがいいかとか。どういうアールがついてたらいいだとかいうの全て型なんでね。

 型はこだわらないと売れないですね」

 

そんなパインアメには、意外と知られていないヒミツがあったのです。

それは・・・

 

【パイン 開発部 木下次長】

「パインアメの改良の部分をですね。ほんの少しだけですけど、ご覧いただこうかなと」

 

台所のようなこちらの研究室では、専門の社員が原料の配合などを微妙に変化させながら、手作業でパインアメを試作。

なんとパインアメは68年間日々研究を重ね、実はこれまでに何度も味を変化させていたんです!

できあがった試作品と、今実際に売られているものを食べ比べてみると…

 

【薄田キャスター】

「(2つの味を食べ比べて)頑張って違いを探しているんですけど、こっちのほうが酸味あります?」

 

【パイン 開発部 木下次長】

「酸味は一緒」 

 

【薄田キャスター】

「わかんないですね」

 

【開発担当者】

「お客さんがすぐにわかるほど差があると、ヘビーユーザーの人が逃げていっちゃうんですよね」

 

【パイン 開発部 木下次長】

「景気のよしあしみたいなものも多少あって。お財布が豊かになってくると、わりと美味しいもの食べたり、

 こってりしたゴージャスなもの食べたりするじゃないですか。そうすると少しあっさりしたものが受けたりだとか。

 こういう時代がくるかなみたいなことを考えながら商品に反映させていく」

 

そんなパインアメの人気を裏付けているのが、係長マッキーが更新している公式ツイッター。

なんと、約12万人のフォロワーがいるのです。

【薄田キャスター】  

「このかたが普段Twitterを投稿されているんですね」 

【パイン 上田豊社長】

「そうです」

 

【薄田キャスター】  

「なぜこういう被り物を?」

【パイン 上田豊社長】

なぜって言われても困るけど。」

 

【薄田キャスター】  

「1件1件、挨拶に対して返しているんですよ。これどれぐらいになるんですかね?」

【パイン 上田豊社長】

「(毎朝)200件ぐらいですって」

【薄田キャスター】  

「200!?それぞれ個人に対して返している。社長ご存知でした?」

 

【パイン 上田豊社長】

「知らなかったです」

 

もともとは、係長マッキーが個人的に始めたツイッターですが…

 

【パイン 上田豊社長】

「もともとわたし気づかなかったんですけど、無料の広告になるということ気がつきまして。

 いまの時代に合っているんじゃないかと」

 

お金をかけない広告戦略はほかにもあります。

案内されたのは、本社から車で10分ほどのあべのハルカスにある展望カフェ。

 

【パイン 上田豊社長】

「どうぞ」

【薄田キャスター】

「見た目もかわいい。(ソフトクリームを食べて)おお!ほんのりパインアメの爽やかな甘さがあって…

 砕かれたパインアメがちりばめられているんですよ。食感も楽しいし」

 

こちらは、このカフェとのコラボ商品、その名も「パインアメソフトクリーム」。

オープンの際、名物になるような商品を作りたいと、カフェ側からの提案で実現しました。

【企画したゼットン開発部 長久肇室長】

「その(ハルカスから見渡せる)場所の果物とか、たとえば京都の抹茶であるとか、そういうことを考えたんですけど。

 ありきたりでしたし。もうこれしかないと思いましたね」

 

発売当初は、予想の6倍となる売れ行きを記録。1か月で約1万8000個が売れました。

コラボ商品はほかにも。

こちらは、アパレルメーカーとコラボして作ったジャケットです。

なんとポケットにはパインアメが丸々「1袋」入るんです。

ほかにも、リップクリームに、ふきんなど、これまでに約30社とのコラボ商品を展開しています。

 

【薄田キャスター】

「コラボっていうのは、どういう流れで始まるんですか?」

【パイン 上田豊社長】

「基本的にはあちらからのご依頼で。よそさまが弊社のキャンディ使ってPRしていただきますから、

 これって宣伝効果にしたらでかいですよね」

 

ロングセラー商品だからこそコラボの依頼が相次ぐパインアメ。

様々なコラボ商品が生まれ、菓子売り場以外の場所でもちゃっかりPRしちゃってるんです。

そんなパインアメのモットーは、

 

【パイン 上田豊社長】

「これやったらお客さん喜んでくれるんじゃないかとかね。発想だけは持って。事業は楽しいものだと思いますよ」

 

68年間愛され続けてきたパインアメ。

これからも消費者に寄り添いながら新たな歴史を刻むことでしょう。

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