特集コーナー/バックナンバー

2018年4月17日(火)

ちまたのケーザイ学「業界の発明王・くら寿司 メニュー開発の舞台裏」

【薄田キャスター】

「くら寿司に来たんですが、平日なのにもう、たくさんの人が順番を

待たれています。お席の方はもう満席で今から1時間待ちだということです」

子どもから大人まで大人気の回転ずしチェーン「くら寿司」。

蓋を触らずに皿が取れる「鮮度くん」や…

皿を投入口に入れるとゲームができて、おもちゃが当たる「ビッくらポン!」など、

オリジナルな仕掛けを次々と生み出し、取得した特許の数はなんと30!

 

しのぎを削る回転ずし業界で、生き残りをかけた次の一手とは?

 

ハンバーグや、カルボナーラなどのイタリアンメニューにラーメンやカレーまで。

くら寿司では現在「寿司ではない」メニューが、全体のおよそ4割を占めています。

【くら寿司 広報宣伝部 本井啓貴ジュニアマネージャー】

「カルボナーラやハンバーグはファミレスの王道メニューだと思う。

ファミリーレストランによく行かれるお客様が

『ちょっとくら寿司に行ってみよう』というきっかけになれば」

 

およそ6500億円規模の回転ずし市場に対し、ファミリーレストラン市場の規模は倍以上!

メニューの幅を広げ、「お寿司が好きではない客」の取り込みを狙っているのです。

 

そんなくら寿司のメニュー開発の裏側を探るため、やってきたのは年間1500トンの国産天然魚を加工している

くら寿司の心臓部「くらコーポ―レーション貝塚センター」です。

 

週に一度の新メニューの試食会に向け試作品の準備をしているのは商品開発部の松島マネージャー。

 

これまで500万食を売り上げた「シャリカレー」など

大ヒットサイドメニューを次々と手がけたくら寿司きってのアイディアマンです。

 

【薄田キャスター】

「キャベツなどあまり寿司屋さんではみかけない食材ですね」

【くら寿司 製造本部商品開発部 松島由剛マネージャー】

「これはたこ焼きに入ります。どのニーズにも応えられるように開発している。

回転寿司という枠にとらわれてない」

 

くら寿司入社前は和食の料理人として腕を磨き、各地の店を食べ歩いて斬新なメニューを生み出してきた松島さん。

 

過去にはこんな珍メニューを考えたことも…

【くら寿司 製造本部商品開発部 松島由剛マネージャー】

「韓国では生きてる子ダコをごま油とか塩とかかけて食べます。それを生きたまま寿司にできひんかな思って、試作しましたが皿から逃げていってダメでした」 

 

試食会で松島さんの提案を厳しく審査するのは

相談役と常務、2人の役員です。

 

まず松島さんが提案したのは、たこ焼きを軍艦巻きにした「たこ焼き軍艦」

 

【くら寿司 製造本部長 久宗裕行常務】

「これ、鮮度くんに入る?ほらもう、ほら崩れてるやん!」

たこ焼きの盛り付けが豪快すぎて「鮮度くん」に入らないという痛恨のミスで不合格です。

【くら寿司 製造本部長 久宗裕行常務・時本新一相談役】

「え!?コレ甘だれ!??」

「甘ダレ!!??」

「チョコソースじゃなくて??」

 

【くら寿司 時本新一相談役】

「この奇のてらいかたは、あんまりおいしないわりにウケへん!」

 

【くら寿司 製造本部長 久宗裕行常務】

「揚げたシャリが絶妙に邪魔している。ものすごい気持ち悪い食感になっている。却下で」

 

 

ただ次は松島さん一押しの“企業秘密の麺”を使った糖質オフのタンタンメンです。

 

事前に薄田キャスターも試食し「おいしくてカロリーオフなので、これは通るのでは?」と太鼓判を押した一品です。

役員2人の反応は?

 

【くら寿司 時本新一相談役】

「我々もダイエットやっているけど、なかなか食べに行けるところがない、合格」

【くら寿司 製造本部長 久宗裕行常務】

「これはおいしい、二重丸」

 

【薄田キャスター】

「どんなところを見ているんですか?」

【くら寿司 製造本部長 久宗裕行常務】

「我々の商売、回転ずしというのは、味はもちろん、

流れてくる商品をとっていただくというのでパッと見た目がすごく大事」

 

試食会で通るのは、提案した中から1割程度で、

このあとさらに社長も試食し、採用されるかが決まります。

 

売上は22年連続右肩上がり、年商1227億円を誇るくら寿司、

その裏側には年間およそ3000もの試作品を作るアイディアマンたちの努力があるのです。

 

記事一覧へ戻る

関西テレビ ページトップへ戻る