特集コーナー/バックナンバー

2018年4月6日(金)

走れ!ギモン調査部 人工知能は暮らしをどう変える?

【堀田篤アナウンサー】

「来た来た。これにもAIが搭載されているんですね」

 

いまや、家電製品にも、なくてはならない存在に!?

 

【ビックカメラなんば店 横山貴昭さん】

「それぞれ凝っているところが人によって違いますから、毎回学習してやってくれる」

 

【堀田篤アナウンサー】

「リビングの明かりをつけて(ライトが点灯)…賢いね」

 

【AIスピーカー】

「ありがとうございます 光栄です」

 

近年、目まぐるしい進化を遂げている「AI」、いわゆる「人工知能」。

その研究成果は、たびたびニュースで報じられ、

需要の高まりとともに、益々、身近な存在になっています。

未来はもう、すぐそこまで来ているのかも?

私たちの暮らしはどう変わるのでしょうか?とことん調査です!

 

【堀田篤アナウンサー】

「日本最大級のAI見本市、AIエキスポに来ております。

 会場ですね、歩くのも大変なくらい人・人・人!

 AIへの注目の高さがうかがえますね」

 

300の企業が出展し、3日間で5万人の来場者が見込まれる、ビッグイベント。

会場を回るのも一苦労ですが…

 

【会話型AI】

「こんにちは ようこそAI人工知能エキスポへ」

 

【じゃんけんAI】

「じゃんけんぽん 勝ったクリ」

 

見ているだけでワクワクする、最先端の技術が盛り沢山。

 

こちらは、料理の写真を見せるだけで、

カロリーや栄養バランスを教えてくれるという「栄養士AI」。

この「検品AI」も、優秀ですよ。

一目見ただけでは気づきにくい、わずかな傷も… 的確に見抜いてくれます。

 

そして…

 

【堀田篤アナウンサー】

「AIタクシーって何なんですか?」

 

【NTTドコモ IoTビジネス部 槇島章人課長】

「AIタクシーというのは、未来のタクシー乗車台数。

 現在から30分後までに何台のタクシー乗車が発生するかを予測する」

 

街のどこに、何台のタクシーが必要かを予測するという「AIタクシー」。

 

500m四方のマスに区切られた地図には、携帯電話の位置情報などをもとに

向こう30分間で必要なタクシーの台数が表示されます。

つまり、数字の多いエリアに向えば、

高い確率でお客さんに出会えるということなんです。

 

【堀田篤アナウンサー】

「ドライバーさんからしたら革命ですね?」

 

【NTTドコモ IoTビジネス部 槇島章人課長】

「そういっていただけると非常にありがたい」

 

【堀田篤アナウンサー】

「実際にもう使われている?」

 

【NTTドコモ IoTビジネス部 槇島章人課長】

「東京でも名古屋でも名古屋お使いいただいている。

 試行運行という形で、大阪でもやらせてもらっています」

 

実際、効果はあるのか。大阪市内のタクシー会社のもとへ。

運転するのは、入社半年の新米・女性ドライバー。

乗客の多い午前のピークを過ぎたあたりから、実際に使ってみました。

 

【堀田篤アナウンサー】

「たくさんエリアありますけど。どこ行きましょうか?」

 

【日本交通 運転手 前田愛美さん】

「お昼前なんで… このあたりから」

 

【堀田篤アナウンサー】

「そろそろAIが示した予測したエリアにやってきました」

 

すると… 

 

【堀田篤アナウンサー】

「寄った!寄っていく、寄っていく!」

 

前方に男性の姿が。 早くもお客さんゲットか!?

 

【堀田篤アナウンサー】

「あ、車線変えただけか 車線変えましたね」

 

と、このエリアでは、空振り!

気を取り直して、ほかのエリアに向かうと…。

 

【堀田篤アナウンサー】

「あの会社員の皆さん、タクシー探している感じ」

「あ、乗った、乗った!エリアに入って割とすぐに 予測通り」

一方、今度は、AIの指示に従い、

普段はあまり通らないというエリアへ向かったところ…。

 

【堀田篤アナウンサー】

「あの人…手を上げた、手を上げた! 乗せた!」

「普段は通らないといっていたエリアで会えました」

 

【日本交通 運転手 前田愛美さん】

「自分が走っているところとは、また違うところも走るパターンっていうのがありますし、

 それで仕事の幅も広がるので、売り上げ向上にもつながります」

 

乗りたい時に、タクシーの方から近づいてきてくれるなら、

私たち利用者にとっても大きなメリットになりそうです。

 

【日本交通 港営業所 松尾正生所長】

「やっぱりお客さんがタクシーを拾える時間帯に空車が通るとなると、

 お客さんも早く目的地に行けるし、利便性も良くなるんじゃないかなと」

 

注目を集めるAIの技術。

その研究の歴史は古く、1950年代から始まったと言われています。

 

その後、コンピューター自体の普及も相まって、

1980年代には、研究の分野が広がりを見せるように。

 

そして、2010年代。技術の進歩と、扱える情報データが爆発的に増え、

いま第3次AIブームの真っ只中となっています。

【堀田篤アナウンサー】

「ものすごいものとは分かるけど、そもそも人工知能って何ですか?」

 

【大阪府立大学 工学部 森直樹准教授】

「なかなか人工知能を一言では難しいんですけども、非常に簡単に言えば、

 人間の知的な行動・能力を模倣するコンピューターのシステム・またはプログラムの総称と考えてもらったらいい」

膨大なデータから、特徴やパターンを自ら学習し、推測・再現することができる、現在のAI。

例えば、たくさんの動物の中から、「猫」の写真だけを選び出させる場合…

 

大量の猫の画像などを読み込ませると、

目や耳の形など、猫の特徴をAIが自ら見つけ出し、繰り返し学習。

正確に猫と判断できるようになるのです。

【堀田篤アナウンサー】

「画像認識以外もできる?」

 

【大阪府立大学 工学部 森直樹准教授】

「株や競馬のようなものを予測するのは、人工知能では最近非常にやられていますし、

 普通の会話する。音声を認識して。最近スマホでも導入されているが、

 そういうのも人工知能の分野の一つになっています」

 

そして、AIによって、医療の世界にも“革命”が。

 

【ただともひろ胃腸科肛門科 多田智裕医師】

「もうすぐ全世界の内視鏡医が、何十年も夢見てきた世界が実現されます」

 

早期のがん発見に欠かせない内視鏡検査。

多田智裕医師を中心とした内視鏡医たちが、

これまでにない世界初のシステムの開発に成功したそうなんです。

 

【ただともひろ胃腸科肛門科 多田智裕医師】

「私たちが開発した人工知能が一緒にがんがないか画面の中で探して

がんの疑いのある場所をマークしてくれます

わずか0.02秒で、がんを見抜く内視鏡AI。

数万枚もの画像から、がんの特徴を学ばせました。

 

【ただともひろ胃腸科肛門科 多田智裕医師】

「見つけにくいがんでも、『ここががんだよ』と人工知能がアシストしてくれれば、

 がんがあるのを見逃さず、近寄ってみたら見つけることができる」

 

【堀田篤アナウンサー】

「これ実際がんだった?」

 

【ただともひろ胃腸科肛門科 多田智裕医師】

「がんでした。98%の確率で正確にがんを拾い上げます。

 人工知能が怪しいと指し示すことによって、見逃しがほぼゼロになるはずです」

 

胃がんの原因と言われるピロリ菌をはじめ、

様々ながんを、高い精度で検出することが可能だといい、

2年後には、全国の医療機関に広めたいとしています。

様々な分野で活用され、その可能性を広げているAI。

 

【堀田篤アナウンサー】

「今の段階だと、どういうところまで可能?」

 

【大阪府立大学 工学部 森直樹准教授】

「人工知能でいうと、人間と自由自在に話ができるとか、

 人間の感情が理解できるなどを想像すると思うが、今の段階だとそこまでに到達するのは非常に難しい。

 ただパターンを認識することは非常に優れているので、

 例えば人間の怒った顔と悲しい顔、喜んでいる顔の画像をたくさん覚えこませれば、

 その顔を見ることで、この人はきっとこういうパターンに類似した感情に

 違いないと当てることは、今の人工知能では十分可能。

 そういうことも踏まえた上、できちんと会話ができる、というのはなかなか難しい」

 

森准教授の研究室に所属する藤野沙耶さんは、

AIを“より良いパートナー”にするため、

絵本を使って“人の感性を理解させる研究”に取り組んでいます。

 

【大阪府立大学大学院 藤野紗耶さん】

「これは人工知能が、絵の好みを理解して選んでくれている」

AIが絵本作りを手伝ってくれるという、このシステムは、

人工知能が、ユーザーの絵のタッチと、好みでないイラスト、さらに、好きな絵本の文章を学習。

 

すると、イラストにユーザー好みの装飾を加えたり、文章も好きな文体に近づけたりしてくれるそうです。

 

【大阪府立大学大学院 藤野紗耶さん】

「私の感覚、好みを理解してくれて、提案してくれている」

 

藤野さんはこの研究で、去年、文部科学省主催のサイエンス・インカレで最高賞を受賞。

最終目標は、イメージを伝えるだけで、AIが自分好みの絵本を作り出すというものです。

 

【大阪府立大学大学院 藤野紗耶さん】

「いま人工知能って発達しているけど、

『もうすぐいろんなことに取って代わられるのでは』と言われていて、それ怖いなと思って。

 使い方によって人工知能は実際すごいものなので、いろんなことができると思っているので、

 優しい方の人工知能をやってみようかなと」

【堀田篤アナウンサー】

「はぁ、優しい気持ちをもってもらうと?」

 

【大阪府立大学大学院 藤野紗耶さん】

「優しい気持ちをもってほしいです」

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