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2018年4月3日(火)

なるほど!ちまたのケーザイ学SP「関西にまもなく上陸!驚きの最新技術」

便利な暮らしを実現するための「ロボット」がいま、

サービス業の分野で次々に登場しています。

今話題の大人気ロボットホテル「変なホテル」が

ことし大阪、来年には京都と続々オープン。

さらに、ロボットのおかげでイライラゼロ!?

関西空港では“便利すぎる”テクノロジーの導入が加速しています。

関西に上陸!驚きの最新技術に迫ります。

 

【フロントの女性ロボット】

「いらっしゃいませ。変なホテルへようこそ。精算手続してください」

おじぎや、まばたき・・・何ともリアルな女性ロボットがフロント業務を行う

東京銀座の、その名も「変なホテル」。

チェックインはタッチパネルを操作してすぐ、部屋のキーが発行されました。

 

【フロントの女性ロボット】

「以上でチェックインは完了です。快適なホテルライフをお楽しみください」

【薄田キャスター】

「すごいスムーズですね」

【福島県から来た家族】

「わずらわしいのがないというか、新鮮」

【フロントの女性ロボット】

「いらっしゃいませ、変なホテルへようこそ」

【子供たち】

「うぉー!コワイ、コワイ、コワイ・・・」

…と受付ロボットに驚く子どもも。

 

この「変なホテル」は3年前、

大手旅行会社HISが、長崎県、ハウステンボスの隣に第1号をオープン。

国から注目を集め、現在は東京や愛知など5店舗に拡大しています。

「変なホテル」の好調が後押しし、

去年、ハウステンボスの売り上げは290億円以上で増収増益!

 

【カフェロボット 変なカフェ 東京・渋谷】

「オーダーいただきました。とびきりのドリップコーヒーありますよ。その辺の人間よりうまく入れますよ」 

 

こんな風にしゃべるカフェロボットが働く「変なカフェ」もことし2月にオープン。

ちょっと動きはゆっくりですが、すべて全自動で

ロボットが挽きたてのコーヒーを入れ、最後は洗い物までてくれます。

「変なシリーズ」がどんどん展開する中、

ことし12月には「変なホテル」が大阪の西心斎橋と南船場に、来年には京都にと

一気に3店舗も関西にやってくるのです!

「変なホテル東京・銀座」は大阪に上陸するタイプと似ているということで

ロボットではなく、人間の従業員・中村マネージャーに客室の最新技術を案内してもらいました。

薄田キャスターが見つけたのは、冷蔵庫のような箱。

 

【薄田キャスター】

「これは冷蔵庫ではないですよね?」

【変なホテル 東京銀座 中村考宏マネージャー】

「中明けていただくと、中にはハンガーが入っております」

【薄田キャスター】

「クローゼット!?」

自動でやってくれるというクリーニングマシンなんです!

さらに…各階には、時間になると勝手に動き出す床掃除ロボットが。

 

【変なホテル 東京銀座 中村考宏マネージャー】

「非常に喜んで追いかけるお子様もいます」

 

そのほか、高いところも楽々掃除する窓ふきロボットや、近未来の映画に出てきそうな自動で動く「空気清浄機」ロボットも。全部で14台のロボットが稼働しているのです。

一方人間はというと・・・

 

【変なホテル 東京銀座 中村考宏マネージャー】

「7名で。時間帯でいうと2人でご案内しています。ロボットはお休みがいらない、病気もかからないという点では人件費削減につながっている」

 

ただ、従業員のみなさんもまだ慣れないようで、中村マネージャーは「夜エレベーターから降りてきたときにロボット見ると、ウワ!と驚くこともあります」と話します。

極限まで人件費をカットし、客室は全部で98室もあるのに人間はわずか7人!

一等地の銀座に建ち、最寄り駅から徒歩1分でも

ツインルームが1人あたり4500円からと

ロボットの導入でリーズナブルな価格を実現しているのです!

ホテルを運営するHISの澤田社長いわく「8億円の売り上げがあったら5億円の利益があるくらい、世界一生産性の高いホテル」なんだそうです。

 

【変なホテル 東京銀座 中村考宏マネージャー】

「今後は100ホテルを目指しております。大阪でもお客様のニーズにこたえたロボットの導入やホテルづくりができれば」

一方、報道ランナー・コメンテーターの安田洋祐准教授が今、“便利すぎる場所”としてぜひ見てほしいと話すのが、関西空港です。

 

【大阪大学 安田洋祐准教授】

「僕が気になっているのは、関西の玄関口、関西国際空港ですね。最先端の技術が使われ始めているので、ぜひ見に行きましょう」

 

外国人旅行者の増加率が日本一の大阪!

関西空港の旅客数も去年、2798万人を超え、3年連続で過去最高を記録しました。

その一方、保安検査場やチェックインカウンターが大混雑に・・・。

【薄田キャスター】

「朝の9時ですけど、もうすでにこれだけの人で混みあっているんですね?」

【関西エアポート 升本忠宏執行役員】

「便が集中する時間帯によってお客様のピークがあるので、我々はこれを解消していきたい」

 

混雑を解決するために、去年、国際線のLCC=格安航空機専用ターミナルに先行で導入されたのが、日本の空港初の「スマートセキュリティシステム」です!

手荷物検査といえば長い列を作り、荷物をトレーに乗せて、移動しながら順番を待ちましたが・・・

こちらスマートレーンでは、直前にトレーに荷物を置くだけで、トレーが自動で移動します。

複数の人が同時に利用できるうえ、準備ができた人から順に検査ができるので、待ち時間が大幅に短縮されます。

また追加検査が必要な場合のボディチェックもこの機械に入るだけ。

職員に触られるストレスもなく素早く検査できるようになりました。

 

【利用者】

「スムーズでした、びっくりしました。待ち時間が長いとストレスです。子どもと一緒の場合は特に」

「早く空港に着いたのに、保安検査場で時間がかかって結局搭乗するのがギリギリになることもありましたが、ここは全然並ばなかったです」

「早いし、機械化されているし、簡単にゲートに行けてとてもいいね」

 

【関西エアポート 升本忠宏執行役員】

「スマートレーンは1時間にお客様を処理する能力が従来のレーンよりも1.5倍ぐらい高いので、混雑の緩和には寄与できるかなと思ってます」

 

取材時には、まだこのスマートレーンがなかったため大混雑だった、第1ターミナル。

しかし、先行のLCCターミナルでの成功を受け、今月1日には2台、導入され、混雑が解消されました。

 

【大阪大学 安田洋祐准教授】

「セキュリティの面で今後、テロ対策とかますます必要になりますよね?」

【関西エアポート 升本忠宏執行役員】

「これからG20・ラグビーW杯・オリンピックと、海外から訪れる方が増える。これまでの保安検査機器のX線は、一方向からしか見ることができませんでしたが、新しいスマートセキュリティシステムは、X線で上と横からも見ることができる。さらにトレーの上を写真でも撮って、トレーにQRコードもついているので、『これあなたのですよ』と特定できます。混雑緩和だけでなくセキュリティも強化される」

 

さらにこの日は、関西空港で将来、導入されるかもしれないというロボットの展示会があるので、見に行きました。

すると、中国語で「関西国際空港にようこそ」としゃべる女性ロボットが…。

 

【薄田キャスター】

「顔もリアルに作っていますね」

【大阪大学 安田洋祐准教授】

「名前なんでしたっけ?」

【ロボット】

「私の名前は未来まどかです」

【大阪大学 安田洋祐准教授】

「ツンとした感じがいいですね、ファンになっちゃうかも」

 

長い待ち時間で退屈しないよう音楽に合わせて踊るロボットに、

クレーンゲームやお絵描きも楽しめる腕型ロボットまで、

15種類の次世代ロボットが勢ぞろいしていました。

 

【展示会に来た人】

「パフォーマンスが見ていて楽しいので、子どももずっと見てて」

(Q,受付がアンドロイドだったらどうですか?)

「怖いです。私は実際の人間の方がいいですね。でもこんな時代が来るんだろうな…」

 

【薄田キャスター】

「なぜ、関空がロボットの展示会場になっているんですか?」

【関西エアポート 升本忠宏執行役員】

「関空島内にある飲食店など350社以上の会社にも新しいテクノロジーを見ていただくきっかけにしようと思って。我々は今、本当に人手不足なので、人がしなきゃいけないサービスは人をかけて、それ以外のところはそういったロボットやAIなど新しいテクノロジーを利用したい」

 

【大阪大学 安田洋祐准教授】

「海外の方って、日本に対してテクノロジー先進国っていうイメージをものすごく持っている方が多い。だから関西の玄関口で最先端のロボットが展示していれば、ますます興味を持ってもらえますね」

【関西エアポート 升本忠宏執行役員】

「クールジャパンの1つになるかもしれない」

 

展示会場には関西の企業が開発したロボットも!

その1つが、こちらの運搬ロボットです。

 

【日本電産シンポ 営業本部 渡辺克樹次長】

「今までは運搬ロボットは、レールの上を走るものでしたが、今回の最大の特徴はレールなしということです」

【大阪大学 安田洋祐准教授】

「じゃあ、どんな場所でも使えるってことですね?」

【日本電産シンポ 営業本部 渡辺克樹次長】

「そうです。空港だけでなく、生産ラインを自動化している工場などにも使えます。今の世の中の「自動化」「無人化」「少人化」という今の世の中のテーマに一役買うかたち」

 

また、センサーで人間の足の動きを感知し、あとを追いかけて荷物を運んでくれるロボットも!

【大阪大学 安田洋祐准教授】

「すごいすごい」

【薄田キャスター】

「本当だ、ついてきている」

【大阪大学 安田洋祐准教授】

「お散歩みたいですよ。飛行機乗り遅れる、急がなきゃ」

【薄田キャスター】

「あ、本当だ、スピードアップした。すごい、急いでいるのにちゃんとついてきてくれるんですね、これ大分助かります」

 

この驚きの運搬ロボットを作っている京都府の日本電産シンポの開発の裏側をのぞかせてもらいました。

工場では、自社で開発したロボットが従業員の代わりに、製品や部品を運搬。

時には、エレベーターだって活用します。

オフィスでも、ロボットが後ろを追いかけ、当たり前のように人の役に立っています!

 

【日本電産シンポ 西本達也社長】

「(ロボット関連の昨年度売上高は)大体40億円ぐらい。これが急速に今、伸びていまして、来期(2018年度)は100億円、2年後で250億円これを見込んでいる。めちゃくちゃ忙しいです!」

 

【日本電産シンポ 赤松政弘開発第二部長】

(Q苦労した点は?)

「狭い所にも入っていけるように、いかに小さい中に部品を詰め込んでいくか。場合によっては詰め込みすぎて中の配線が通らなくなったこともあるけれど、試験を繰り返しながらクリアしています」

 

実はこちらの会社、ロボット産業の未来も変える可能性があるという

あるモノの開発に成功したのです。

それはロボットを小さな力で動かすのに必要な「減速機」です。

日本電産シンポでは、8年の歳月をかけて、

2015年に非常に難しいというロボット用の減速機の大量生産する技術を確立。

年内に2つの工場を稼働させます。

【日本電産シンポ 西本達也社長】

「めちゃくちゃ作るのが難しいので、高いコストになっています。これを安くすると、ロボットの普及は劇的に増えていくと。起爆剤ですね」

 

産業用ロボットが安く作れて近い将来爆発的に増える世の中に…

関西空港ではことし2月、混雑した場所に、自ら移動するチェックイン機や、清掃ロボットも試験導入。

本格運用に向けて検討を始めています。

 

【大阪大学 安田洋祐准教授】

「こういった新しいテクノロジーが入ることで、空港で働いている従業員の方の働き方も変わってくると思うが?」

【関西エアポート 升本忠宏執行役員】

「効率的にロボットとか機械化をしていくことで、従業員の方のストレスを減らすことになります」

【大阪大学 安田洋祐准教授】

「お客様のストレスを感じさせないことも重要だけど、それが従業員のストレス軽減にもつながる。ストレスがないと、いいサービスが提供できるだろうし、ミスも減るということですね」

【関西エアポート 升本忠宏執行役員】

「心に余裕がないと、お客様のこと、今の作業で手一杯になるとサービスできなくなってしまうので、日本としての印象をつける最初の部分ですからそこはしっかりやっていきたい」

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