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2017年10月10日(火)

なるほど!ちまたのケーザイ学「関西の企業が活躍!ロボットで人手不足を解消!?」

華麗なコテさばきでお好み焼をひっくり返す、ロボット料理人!

 

客「おお、上手!」

 

長崎のハウステンボスで1日9時間焼き続けて実際にお客さんに提供しています

さらに!

こちらの工場でテキパキ仕事をこなすのは、ロボット作業員!

ネジを締めたり、目で商品を確認するなど、その動きは人間そのもの!

今、人とロボットが手を組み一緒に働く時代が訪れています

 

東洋理機工業 細見成人 社長

「人手不足というのはずごく今顕著になってきているので

もう非常にロボットの需要というか、ロボット化したいというそういう

ニーズはむちゃくちゃ急激に伸びてきていますね」

ハローワークで仕事を探す人1人当たりに何件の求人があるかを示す有効求人倍率は、

ことし8月、1.52倍となり、バブル期をも上回っています。

そんな人手不足を補うべく、急速に高まるロボット需要。はたしてその課題とは・・・?

 

京都にあるロボットメーカーをのぞいてみると…

 

スキューズ 技術本部 東井佳菜充さん

「こちらのロボットは人の手を再現しておりまして、形がいびつなものややわらかいものなど

 このハンド1つで持つことができます」

これまでのロボットは細かな違いに弱く

果物のように1つ1つの形や大きさ、硬さが違うものを

つかむことは難しかったと言います。

しかし人このロボットは人間の5本の指の動きを緻密に再現、あらゆるものをつかむことが目標。

 

近い将来、お弁当工場などでの活躍が期待されています。

 

スキューズ 技術本部 東井佳菜充さん

「中食業界っていうのは、朝にお弁当を届ける。夜働いてるんですよ。

だから結構あの、過酷っていうか、だからロボットが代わりにやったら

そういう環境とかに環境に左右されず作業できるので、多分いい。

そういうので求められてるところもあると思いますね」

 

さらに大阪の会社が開発しているのは、離れた場所からでも

全く同じ動きをさせられるというロボット。 

東洋理機工業 細見成人 社長

「トレーニングまったくいらなくってすぐ見たら直感的に動かすことができる、

非常に過酷なゲンバの作業、それを人がやってるわけですよね

そういったものをこれはロボットをゲンバにおいて

遠隔で、ちゃんと良い環境のところで作業できる

それを極端なことを言えば、パートのおばちゃんでもできると」

 

人間にとっての過酷な作業も、ロボットの力を借りることで簡単に行うことができるように

 

そんなロボットを中小企業でも活用しようと

近畿経済産業局と大阪商工会議所はことし8月、研究会を立ち上げました

 

近畿経済産業局 次世代産業・情報政策 森下剛志 課長

「半導体であるとか、自動車なんかが産業向けでは非常に有名であるわけですけど、

それ以外の分野はまだまだロボットの導入が進んでないというなかで、

人の作業をまるごとしてもらうことによる生産性の向上の可能性というのは、

まだまだあるかなあと思っています

そういった意味で、全体の価格が下がってくるとですね、

当然最終的には消費者の方にもメリットが及ぶという形にはなるかと思います。」

 

ロボットを導入することで生産性が向上し、商品の価格低下につながる可能性も!

 

新幹線など鉄道車両の床になる部品を作る、アコオ機工。

ことし3月、溶接の工程にロボットを導入しました。

アコオ機工 間鍋秀樹 社長

「昔は人が手で持って製品を加工することをしていたんですけども

ロボットでもできる仕事はロボットにまかせてしまって

人はもう少し人同士で関わってもう1歩あの上の仕事をする時間ができるという」

 

およそ5000万円の費用がかかりましたが、従来は4人がかりでおこなっていた溶接の作業が

なんとスタートのスイッチを押すだけに!かかる時間も半分以下になりました

 

しかしロボットの導入は簡単にはいかなかったそうで…

 

アコオ機工 間鍋秀樹 社長

「今動いている白いアームの部分、あれは市販品なんですね

あれは僕たち買おうと思えば買えるんですよ

ただその周辺の青い部分、このシステム全般は

あの本当にプロの提案を受けないと僕たちだけではこれを作ることはできないです」

Q.セットで売っているわけではない?

「売ってないです売ってないです、もうオーダーメイドです」

実はいま、主に販売されているのは「アームロボット」と呼ばれる腕の部分だけのロボット。

溶接のための手先にあたる部分やロボット自体を移動させる装置などは

導入する企業自身が用意しなければなりません。

しかしほとんどの中小企業にとってそのようなことはハードルが高いのが実情です

 

兵庫県西宮市にある創業52年、社員数28人の高丸工業。

様々なノウハウを武器に全国の中小企業へのロボット導入を手助けする

「システムインテグレーター」と呼ばれる会社です

 

高丸工業 高丸正 社長

「ロボットメーカーというのは超大手企業ばかりですから、そういう特注の機械を設計制作すると

やはりコストがかかる、ので我々のような中小企業がそういう特注の部分を受け持つと

いうような、仕事の流れになっています」

多くの企業を相手にするロボットメーカーでは

中小企業の細かなニーズには対応しづらいことから、

個別の企業のニーズに合わせてロボットの選定から作業に必要な周辺機器の制作、

さらには動きのプログラミングまで、ロボット導入にまつわる全てを手助けする

システムインテグレーターは不可欠な存在です

 

社員「では動かします」

 

この日、アコオ機工の社員が

新たな溶接ロボット導入の打合せにやってきました。

中小企業にとって高額な投資。試作されたロボットシステムが期待通りに動作するのか?

慎重に意見を交換します

 

四井)これね、、今の装置のままで行くとここができていないと思うんですけど

高丸)なるほど

四井)今までやってた手作業の場合はこの仮付けここではなくてこことここに

仮付けをして溶接をはずすというやり方をしていたので

 

これまで手作業でやってきた工程もロボットの特性にあわせて1つ1つ見直していきます

 

アコオ機工 四井大介 部長

「私たちよりも知識が高くて、ロボットに関しては全く無知なものですから

ロボットでどこまでできるのかというところの知識というのは非常に勉強になります」

 

高丸工業 高丸正 社長

「やっぱり我々も同じものづくりをしている中小企業でここにあるような部品全部社内で溶接したり

加工したり組み立てたりしているんですよ。だから同じものづくりをしている会社なので、

ほんだらこないしましょかというのはわりとわかりやすいのかなと」

効率化が進み、ロボットが人手不足を補う現代。

しかしそんな時代をささえているのはやはり人間なのです。

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