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2017年6月13日(火)

なるほど!ちまたのケーザイ学「高齢ドライバーを守れ!安全運転サポート最新事情」

後を絶たない高齢ドライバーによる交通事故。

その原因として多いのが、アクセルとブレーキの踏み間違い。

【ドライバー(63)】

「ハッと思った時に、足が反対でドキッとしたことはあります」

【ドライバー(75)】

「事故にはなってないけれど、駐車場から出る時にちょっと間違ったこともあった」

 

そんな中…

 

【スーパーオートバックス43道意店 加藤孝信さん】

「2年ぐらい前から(メーカー)各社、安全運転の支援に関する商品を多く販売している」

 

危険を知らせてくれるドライブレコーダーや事故を防ぐための装置など、安全運転をサポートする商品が続々登場。

高齢化社会の中で、新たな市場が誕生しつつある安全運転サポート商品。

最新の技術と、アイディアに迫ります。

 

患者や待合室のイスを巻き込みながら、病院に突っ込んだ車に…高速道路の逆走。

どちらも軽自動車を運転する高齢ドライバーが起こした事故です。

三重県で開かれたイベントに登場した、ダイハツ工業が5月に発売した軽自動車、新型「ミライース」。

 

【ダイハツ工業 従業員】

「ぐっと(アクセルを)踏んで下さい」 

 

アクセルとブレーキを踏み間違え誤って発進すると、警告音を鳴らしエンジン出力を自動的に抑さえる安全機能が搭載されています。

 

【ドライバー(63)】

「テレビではああいう(安全機能装備の)車を目にしているけれど、実際乗ってみるとこういう感覚なんだなって思いました。守ってくれるのかなと思いましたね」

【ドライバー(70)】

「安全というのはひしひし感じた。バンと踏んで、警告音が鳴るから、あっ間違ったんだなと」

 

燃費競争が繰り広げられてきた軽自動車業界ですが、今回ダイハツが、特に重視したのは「安全性」です。

 

【ダイハツ工業 車両開発本部 南出洋志エグゼクティブチーフエンジニア】

「前方のフロントガラスの上についています2つの目、ステレオカメラで前方を監視していまして、走行時に前方の車両や歩行者を見つけた時、衝突の被害を軽減するようなブレーキが働くようになっています」

 

他にも…

【ダイハツ工業 車両開発本部 南出洋志エグゼクティブチーフエンジニア】

「縦列駐車から出ようとしたとき、十分ハンドルが切れていない状態で障害物に近づくと、このように、コーナーセンサーが警報を出します」

 

車の四隅に搭載されたセンサーで車や障害物を感知し、衝突を防ぎます。

 

価格は従来モデルからほぼ据え置いた、84万2400円〜133万9200円です。

 

【ダイハツ工業 三井正則会長】

「高齢者が乗っている車は軽自動車が結構多い。その中でも最もベーシックな車、最もお求めやすい車だからこそ、このイースに最新の安全技術を入れたいと思いました。いろんな性能・機能を充実させて、安全も含めてこの価格でという総合力がすごく高くなったんじゃないかなと」

 

新型「ミライース」は、発売からおよそ1ヵ月で当初の目標を2倍以上上回る2万台を販売。

高齢者に人気の軽自動車だからこそ、安全機能を充実させたことがヒットにつながったようです。

 

一方…

 

【三好製作所 三好秀次さん】

「アクセルは明るい未来に向かって前進するものだけれど、踏み方によっては地獄行きですわ。なんとかこれを無くすために頑張りたいと思っている」

 

三重県名張市で町工場を経営する三好秀次さん(64)。

 

長年、精密機器の部品などを製造してきた経験を生かし、専門家の指導も仰ぎながら、ブレーキとアクセルの踏み間違えによる急発進を防ぐ、特殊なペダルを開発しました。

 

【三好製作所 三好秀次さん】

「(誤発進は)アクセルではなくブレーキだと思っているから、強い力で踏むから、車は急加速しますね、パニックですね。このペダルは間違って踏んでも急加速しません。パニックにならない。だから、『パニックレスアクセルペダル』」

 

つりさげ式になっているこのアクセルペダルは、強い力で踏み込むとペダルとアクセルのつなぎ目が外れ、力が伝わらなくなる仕組みです。

【三好製作所 三好秀次さん】

「(ガタン)これで、べた踏みしました。だんだん落ちてきてますね、速度が。これで軽くブレーキを踏むとオッケー」

 

アクセルを踏み込んでも、ご覧の通り!

 

もちろん強く一気に踏み込まなければ加速することも可能で、通常の運転には支障がないといいます。

 

製作費はおよそ10万円。

大量生産できればコストは1万円ほどに削減できるといいます。

 

まだ商品化されてはいませんが、三好さんはこのペダルを自動ブレーキと組み合わせることで、より安全性が高まると話します。

 

【三好製作所 三好秀次さん】

「コンピュータは車が走ろうとしてるか、踏み間違ったかは、判断できない。だから、ローテクとハイテク、メカとエレクトロニクス、この結合が『メカトロニクス』で、良い車ができるんじゃないかと思います。夢は日本中、世界中に、広めたいと思います」

 

さらに、こんなサービスも…

 

【孫】

「でました」

Q,これで何が分かる?

「おじいちゃんの現在地です」

オリックス自動車が、2017年2月から提供を始めた新サービス「エバードライブ」。

 

車にGPS機能のついた専用の機器を取り付けることで、家族のスマートフォンやパソコンから、現在地や運転情報をリアルタイムで確認することができるんです。

 

車載器を付けた車が急ブレーキをかけると…

 

【記者】

「急ブレーキを検知しましたというメールがきました。発生時間であるとか、発生地点もこのように地図で急ブレーキしたところ、『!』マークで出ていますね」

 

急ブレーキや急発進、100キロ以上のスピード超過といった危険な運転を検知すると、家族に即座にメールが届くのです。

また運転情報が記録されるので、いつ、どこで、どんな危険があったかを見直すことも可能。

家族が、運転の変化に気づきやすく、認知症の早期発見にも役立つといいます。

【祖父(75)】

「この赤いのは何だ?」

【孫】

「これは、スピード出し過ぎっていうマーク」

【祖父】

「そやけど、まだ急ブレーキも踏んでないしなスピードだけやな、気をつけないと」

【孫】

「常にこれで居場所が分かる。万が一何かあった時に駆け付けられるかなと思って」

【祖父】

Q,これをつけて気づいたことは?

「多少高速に入ってスピード落とすようになった。孫がすぐ知ってくれるし、連絡もすぐしてくれるしちょっと安心感があります」

 

価格は月額3218円。5年間で16万台の販売を目指しています。

 

【オリックス自動車 EverDriveデスク 中村健太郎課長】

 

「『(運転の)見える化』をすることで、自分が今、どういう運転をしてるのか把握してもらって、安全運転を日々心がけるひとつのデータになればと思う」 

 

安全をお金で買う時代。

高齢ドライバーを守るビジネスは、これからも広がっていきそうです。

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