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2017年6月9日(金)

走れ!ギモン調査部 イノシシが琵琶湖を泳ぐ!?

「イノシシは東の方から走って来て、ホテルに入ったというんですね」

5月7日、京都市東山区のホテルに一頭のイノシシが侵入しました。

実はこのイノシシ、直前にある姿が目撃されていました。

 

【谷口賢一さん】

「泳いでました」

 

 

イノシシが泳ぐ??

 

【谷口賢一さん】

「犬かきのような感じですよ。しっかりかいでるのが分かりました」

 

目撃情報は琵琶湖でも…。

【沖島に住む女性】

「1回ね6匹泳いでるの見ました。朝通勤してる時に」

 

イノシシが琵琶湖を泳ぐ??                             

琵琶湖に浮かぶ、沖島。

この島でここ数年、農作物の被害が相次いでいます。

 

【沖島に住む女性】

「去年サツマイモをね、食べられましたわ」

Q.これ?

【沖島に住む女性】

「ガーッと掘り起こして」

「これもお花やったのよ」

Q.花も荒らされたんですか?

【沖島に住む女性】

「そうなんです。掘り起こされてほら。」

 

せっかく耕した畑を荒らした犯人。それはイノシシです。

里山から街に出てきたイノシシによる被害は全国各地で相次いでいます。

 

しかし、琵琶湖に囲まれた沖島には元々イノシシはいませんでした。

それなのになぜイノシシがいるのか??

沖島の漁師さんから重要な証言が。

 

【沖島の漁師の女性】

「イノシシね、5月5日に沖島の真ん中を泳いでたよ。」

 

Q.写真とかないですか?

【沖島の漁師の女性】

「ヒトミという人が持ってる。オクムラヒトミさんが。写メ持ってはるわ」

イノシシが泳ぐ写真を持っている人がいる。

Q.オクムラヒトミさん探してるんですけど・・・

【沖島の住民女性】

「オクムラヒトミさん?向こう、家の方にいる」

【沖島の住民男性】

「郵便局まで行って、手前戻って、右ずっと入った所…」

 

島の人に聞いてまわること30分。

奥村ひとみさんに会うことが出来ました。

 

 

【奥村ひとみさん】

「びっくりしました。何人か見たことがあるとは島の方もおっしゃってますけど、写真は珍しいので」


イノシシは泳いで沖島にやって来たのでしょうか?


【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「あのあたりから泳ぐのが一番短い距離で泳げますのでね」

泳ぐイノシシを研究して20年以上。

奈良大学の高橋春成名誉教授の調査に同行すると、島の中にはイノシシの痕跡がたくさんありました。

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「これイノシシが使っている獣道です」

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「足跡やと思う」

 

沖島に渡るためには最短でもおよそ1キロを泳ぐ必要があります。

本当にイノシシは泳いだのでしょうか。

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「イノシシは泳ぐことが出来ないんじゃないかという固定観念とか、
イノシシは山の動物じゃないかと固定観念として持ちがちだけど、イノシシは泳ぐ能力を持っている。
15キロとか20キロの海を泳いで島に渡ったというイノシシの話も聞く」

 

 

イノシシの増加とともにエサが少なくなり、
ライバルのいない沖島にエサを求めて泳いで渡ったと考えられるのだそうです。

 

去年、イノシシの大きな被害に遭ったサツマイモ畑では、金網の設置作業が行われていました。

 

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「これやとウリ坊が抜けよるんですよ。イノシシの捕獲おりは、10センチ角とかにしてまして」

【サツマイモ畑で作業中の男性】

「ご専門なんですか?」

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「私はイノシシの勉強してましてね」

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「あっちから泳いできたりする話があるので、許可を頂けるのであれば、
撮影のカメラあるので置かせてもらって、どういう風にイノシシがやって来るのかを…」

 

【サツマイモ畑で作業中の男性】

「それはぜひ。僕らもやったほうがいいなと言ってたんですよ。やっていただけるなら幸いです」

 

高橋先生はイノシシの侵入経路を特定し、対策をするために、泳ぐイノシシの撮影に挑戦することになりました。

 

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「ここらへんに泳ぎ出しよったら撮れるようになってますので本当にイノシシが泳いでやって来るのか。

 
独自に張り込み取材も敢行しました。

【堀田篤アナウンサー】

「あれそうかな、カメかな」

「鳥や」

「気配すらないですね」

「今鳴いたよね。今鳴いたよね」

「いないか。違いますね。違うわ」

 

真っ暗な湖面を、超高感度暗視カメラで見張っていた、そんな時。

【堀田篤アナウンサー】

「なんか音するね。なんかおる、おる、おる」

【カメラマン】

「猫や猫」

【堀田篤アナウンサー】

「猫か。猫か〜。びっくりしたー」

泳ぐイノシシはすぐには発見できませんでした。

 

高橋先生が固定カメラを設置してから1ヵ月。

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「このカメラですね」 

Q.映ってないですか? 

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「ちょっと今のところは映ってないねえ…」

 

残念ながらこのカメラには泳ぐイノシシは映っていませんでした。

しかしありがたいことに、高橋先生、カメラを6台も追加していました。

 

その中に!

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「一直線にね、こう泳ぐ、何者かが映っている」

 

 

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「直線的にこうね、後ろに波が引いているところもあるのでね、
水鳥とするとちょっと勢いがあるので、イノシシの可能性も、無いことは無い」

 

泳ぐイノシシの撮影は本当に難しいんです。

しかし、山の中にとりつけたカメラにはなんと。 

イノシシの姿がしっかり映っていました!

Q.このイノシシ、大きさで言うとどうですか?

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「これ大きいですよ。成獣ですね。100キロ以上あるんじゃないかな」

【奈良大学 高橋春成名誉教授】

「イノシシが泳ぐことを知って頂きたい。
本来は山の方にいたんだけど、海岸にやってきて、その先の島に渡っている。
新しい生息地を求めて渡っているので、そういう時代なんです」

 

このイノシシはいつ、沖島に泳いで来たのでしょうか。

イノシシは泳ぐのだという前提で、対策を考える必要があるのです。

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