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2017年6月8日(木)

新実のハッケン! 京都市でゴミが半減したワケは?

今回のテーマは、皆さんがほぼ毎朝行う「ゴミ出し」についてです。

京都市が取り扱ったゴミの量、2000年には約82万トンあったものが、
この16年間で、41・7万トンまで、ほぼ半減したことが発表されました。

京都市は、一体どうやって、ここまで減らすことに成功したのでしょうか?

山積みにされたコンビニ弁当が廃棄。野菜や白米も処分。

【新実彰平キャスター】
「何か切ないですね。このカッパ巻きとか、まだ食べられますよ」

こうした状況に危機感を覚えた京都市。

さまざまな取り組みの結果、16年連続でゴミの量が減少。
ピーク時と比べて、半分になったのです。

【京都市民】
「まったく知らなかった!」
「信じられへんね」

一体、どうやったのか?

京都市の環境政策局を訪ねました。

【新実彰平キャスター】
「なぜゴミを、それだけ減らすことができたのですか?」

【京都市 環境政策局 ごみ推進課 勝見潤子技術担当課長】
「ゴミの分別の徹底ですね。それが、市民・事業者の皆さまに
浸透してきたのではないかと」

京都市には、ゴミを減らす専門部署があります。

勝見課長は、ゴミが減った大きな要因に、
2015年に施行された京都市の「しまつのこころ」条例があるといいます。

燃えるゴミの中に、紙ゴミを入れてはいけないなど、
リサイクルできるものは、必ず分別することを義務化しました。

実際にどんな分別をしているのか?見せてもらうと。

【京都市民】
「広告ばっかり、こうしてここへ」

【新実彰平キャスター】
「これは、新聞は入ってないんですか?」

【京都市民】
「入ってません。新聞は新聞ばかり、こうして並べて」

徐々に条例は浸透し、市民が分別を徹底し始めたことが、
ゴミ減量へとつながったのです。

【京都市民】
「それは常識でしょ!分別するのは」

【京都市在住のインド人】
「全部分けてます。それは当たり前のことでしょう。
水曜日は何が捨てられるかな、とか簡単なことですよ」

【京都市在住の中国人】
「ゴミの分別でややこしくなってから、買う物の量が少なくなった。
中国人も学ぶべきことだと思います」

この条例では、ゴミになるものは買わないことなども奨励しています。

【新実彰平キャスター】
「ゴミの受け入れ量が減ったことで、出てるメリットはありますか?」

【京都市 環境政策局 ごみ推進課 勝見潤子技術担当課長】
「ピークの時と比べますと、年間138億円も削減できています」

【新実彰平キャスター】
「これはハッケン!ですね!138億円」

本来使われていたはずの税金138億円以上の削減に成功したそうです。

ここは京都市北部のゴミ処理場。

ゴミ処理場を運営するには、年間10億円の費用がかかります。

しかし、ゴミが減ったことで…

【北部クリーンセンター 山田一男所長】
「ゴミ処理経費が非常に少なくなってきている。
ゴミ処理の収集車の台数であるとか、人とか、清掃工場の数が減っている」

【新実彰平キャスター】
「清掃工場の数も減らしているんですか?」

【北部クリーンセンター 山田一男所長】
「そうですね、もともと5工場あったんですけど、今3工場」

【新実彰平キャスター】
「へぇ〜ハッケン!ですね」

京都市内にあった5つのゴミ処分場。

ゴミの減量が進んだことで、東部の工場を休止し、西部の工場は別の施設に改修。

これにより年間20億円ものコスト削減に成功しました。


ゴミ減量には事業者の協力も必要不可欠です。

京都市内のとんかつ店。

入り口には京都市公認の「食べ残しゼロ推進店」のステッカーが。

【かつゆう 上茶谷喬さん】
「はい、ランチ!ロースとヒレね。お待たせしました。
なるべく残さんと、お願いしますわ〜」

店主がお客さんに対して、声掛けを行います。

こう念押しされると、なぜか食べきってしまうから不思議です。

【かつゆう 上茶谷喬さん】
「お客さんは完食してくれる人ばっかりです。
キャベツでもね、生のキャベツ嫌いな人もいはるよ、中には。
でもパッと見て残ってたら『炒めましょか?』って、
塩こしょうして、オリーブオイルで炒めて、食べてもらっています。
一日ほんまにそんなに、ゴミは出ません」

取材を進めると、いろんなお店で、「ステッカー」をハッケン!

京都市が2014年から始めた、この「食べ残しゼロ推進店」は、
この1年で倍増し、現在は518店。

事業者の意識も変わっています。


【京都市の小学生】
「給食は残したりしない。残してる人は、ダメだと思う」

残ってしまった給食も、京都市の取り組みでは、無駄にはしません。

京都市から委託されたこちらの食品リサイクル工場では、
市内170の小学校から出た給食の残飯全てを集めています。

【新実彰平キャスター】
「これ、食材だけ分けられるんですか?」

【エコの森京都 安田義崇さん】
「スクリューで破いていきながら、野菜とかだけが落ちていく」

機械が自動的に資源ゴミを取り出します。

そして生ゴミはというと・・・

【新実彰平キャスター】
「おいしそうな匂いがします。さらさらになってる」

給食の残飯は、100%豚や鳥のえさに生まれ変わります。

 【エコの森京都 安田義崇さん】
「ゴミも分ければ、資源みたいなもの。この施設だと燃やさずに飼料ができて、
豚が食べて、豚がまた大きくなって、それを人間が食べる。その仕組みが面白いですよね」

こうした官民一体の取り組みが、16年連続のゴミ減量につながりました。

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