特集コーナー/バックナンバー

2017年5月16日(火)

なるほど!ちまたのケーザイ学「プログラミングに熱視線」

3年後、2020年から、小学校で「プログラミング」が必修に!

今、「プログラミング熱」が急上昇しています!

【母親】

「やらせたいですね。これからの時代そういうの(プログラミング)に強い考え方を持ってほしいので」

「ソフトとか作ってみたり、私もしてみたいぐらい」

 

あるアンケート調査では、「ことし子どもに習わせたい事」第1位に、プログラミングがランクイン。

これを商機に捉える企業も。

 

【アーテック 藤原悦社長】

「非常に大きなビジネスチャンスですね」

 

大阪の小学校では、必修化にさきがけ、あのロボットを使ったプログラミングの授業もスタート!

きょうは、プログラミング教育が盛り上がるワケに迫ります。

 

ITをめぐる国際競争が活発になる中、2013年、ITの分野で世界に通じる人材の育成が国家戦略に。

 

2017年3月に、文部科学省が発表した2020年度以降の教育内容には、小学校でのプログラミング教育が必修として盛り込まれました。

 

必修化に先駆け、大阪・池田市の小学校で、4月、初めて行われたプログラミング授業。

 

そこに登場したのは・・・

【ペッパー】

「♪ペッパーオンド デ ペッパンガドン ペッパーオンド デ ペッパンガドン」

 

人型ロボット「ペッパー」。

 

人工知能で相手の感情を判断し、会話をすることができるロボットです。

 

開発・販売を手掛けるソフトバンクグループは、プログラミング教育を支援しようと、2017年度から、全国の282の小中学校に、約2千台のペッパーを無償で貸し出しています。

 

その事業費は、なんと50億円規模。

巨額の投資をする理由は?

 

【ソフトバンクグループ 広報室 赤澤悠樹さん】

「(人工知能活用の)スマートロボットやIoT(モノのインターネット)が 身近になる時代が今後確実にやってくるので、 こういったプログラミングやスマートロボットに触れていただく機会は重要だと考えています。今回の社会貢献プログラムを通じて、プログラミングを学んだ子供たちが世の中に出て活躍してくれるといいと思う」

 

参加校では、こうした授業が、年間最低6コマ、今年度から3年間行われます。

 

【プログラミングを指導する 西吉博さん(65)】

「設定は、ペッパーが校門に朝、立っています。そのペッパーが何かみんなに言います。まず、その言葉を考えてほしい」

 

この日は、6年生がペッパーの話す言葉や動きを、自分でプログラミングします。

 

指導するのは、西吉博さん(65)。

 

2日間の研修に加え、独学でプログラミングを猛勉強し授業に臨みます。

【児童】

「めっちゃ英語出てくる」

「こっち、ひっぱる」

 

実際に、ペッパーの開発現場で使われているものと全く同じ方法で、プログラムを組み立てていきます。

 

さて、うまくできたのでしょうか?

 

【ペッパー】

「オハヨウサンバデ プップップー ミンナイッショニプップップー イエーイ」

「ミナノモノオハヨウデゴザル」

【児童】

「みなのもの、で、きったらいい?」

「違う、速さを変えればいいんだ」

 

思った通りにしゃべってくれないペッパーに悪戦苦闘。

【児童】

「自分がロボットを支配してるみたいで、面白い反面、ちょっと難しかった」

「自分たちで動かせるってことは知らなかった」

「ロボットってすごいなって思いました。将来は、宇宙飛行士になりたいんですけど、宇宙ステーションでロボットの実験もしてみたい」

 

初めての授業を終えた先生は・・・

 

【プログラミングを指導する 西吉博さん(65)】

「順番に、論理的に積み上げていかないと、どこか一か所でも破たんすると最後まで動かないので、そういう経験を積んでいくと、論理的な思考も育っていくんじゃないかなと思います」

Q,教えるのは難しかった?

「しなきゃいけない作業がいっぱいあるんですよね。私もこの年でまた勉強でございます。ありがとう(ペッパー)。・・・なんも言えへんか」

国内のIT市場は、14兆6000億円あまりに急成長。

その現場の人材不足は深刻で、17万人が不足していると言われています。

そして、2030年には、約79万人が不足するという予測も。

 

天気予報や飲食店の検索アプリなど、スマートフォン向けアプリの開発で、国内トップクラスの実績を持つ、大阪のフェンリル。

年間、70人の採用を行っていますが、それでもプログラマーは、常に不足しています。

 

【フェンリル 管理本部 橋本進一郎部長】

「ずっと(プログラマーは)足りないという気持ちで色々人手を探しまわって何年もやっている。他の会社、もっと先端の機械学習、人工知能、IoT、ビッグデータの領域では、うちよりもっと人手不足感は強いと思う」

 

転職サイトを運営するDODAによると、プログラマーの平均年収は、86ある職種のうちで、3番目に高い492万円。

人材不足の深刻化と共に、プログラマーたちの就職事情も変化しているといいます。

 

【フェンリル 管理本部 橋本進一郎部長】

「IT開発ってちょっと“ブラックイメージ”がこれまで、あったと思うんですけど、今、現状はそうでもない。エンジニアは仕事が選べる時代になっています。どちらかというと、普通の仕事より待遇や福利厚生が比較的いいのがエンジニアという職業」

 

プログラミングという仕事に興味を持ってもらおうと、従業員が、学生を対象に無料の勉強会を開いています。

 

その勉強会をきっかけにプログラマーを志しこの春入社したのが、谷口歩さんです。

 

【新入社員 谷口歩さん】

「自分で作ったものを世の中の人に使ってもらえるというところにやりがいを感じそうだと思い、(プログラマーに)なりたいと決意しました。結構初任給も高くて、休みもたくさんあって、僕はいいなと思っています。死ぬまで続けたいです」

 

プログラミングで、予想外の急成長を遂げている会社も。

【講師】

「きょうは、みんな前に作った自動車を、コントローラーで操作するプログラムを作っていきたいと思います」

 

大阪・八尾市の教材メーカー、アーテックが知育玩具として5年前に開発した、このブロック。

 

これで動くロボットを作ってみたら、子どもたちが喜ぶのではないかと考え、2015年、

小学生向けのプログラミング教室を開校しました。

 

パソコンでロボットの動作をプログラミングして、実際に動かします。

 

【講師】

「後ろに傾けていくってことは、36より?」

【児童】

「小さい」

 

みんな楽しそうにロボットを操っていますね〜。

 

月謝は、8千円から1万2千円ほど。

 

決して安くはありませんが、わずか2年で、教室は全国約600教室に拡大し、2000人以上が通っています。

【アーテック 藤原悦社長】

「プログラミング教育はこれから、私どもが驚くようなスピードで広がってくると思います。プログラミング教育の導入によって、多分、現在(売り上げ)50億円企業の私どもが100億企業を目指すことができるんじゃないかと」

 

2020年の必修化に備え、プログラミング教育向けの学校で使う教材も開発中です。

 

プログラミングが、こどもたちの未来を切り開く力になるといいます。

 

【アーテック 藤原悦社長】

「工夫さえすれば新しいことが必ず見つけ出せるという事がどんどん身について行くような学習ができます。基本的には、トライアンドエラーというが、試行錯誤。これは未来に生き抜く力をつける上には非常に大切な、子供たちにとってはトレーニングですから」

記事一覧へ戻る

関西テレビ ページトップへ戻る