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2017年5月10日(水)

高齢者ドライバー 運転免許証更新か返納か

ザドリフターズの高木ブーさん。

84歳を迎え、長年連れ添ってきた運転免許証を返納しました。

 

「免許を返納しようと思ったのは何かきっかけがあったんですか?」

【高木ブ―さん】

「家族の一言。これが一番ききましたね」

 

高齢者による事故が相次ぐなか、免許証の返納はひとつの選択肢となっています。

 

高齢者たちは運転免許についてどう考えているでしょう?

 

自動車学校では、75歳以上の高齢者たちが免許証の更新にやってきました。

 

【免許を更新しに来た人(83)】

「毎日。買い物」

 

【免許を更新しに来た人(75)】

「夫が乗らないので買い物とか必需品。ないと困ります」

 

高齢者が免許を更新する時に受けるのが「認知機能検査」です。

 

16個の絵を時間内に記憶し、数分後に回答するものなどがありますが・・・

 

【認知機能検査を受ける人】

「だめだこりゃ」

なかなか思いだせないのか大苦戦・・。

 

ことし3月に改正された道路交通法では、この認知機能検査で「認知症の疑いがある」と判定されると
医師の診断書がなければ、免許証を更新することができなくなります。

 

大阪府では、今後、年間で約2700人がこの「認知症の疑い」に当てはまってしまう可能性があります。

この日は、全員免許証を更新できましたが、
免許証を返納した後の生活を考えなければいけなくなってきているのです。

 

そんななか、免許証を返納しようと決意した人がいます。

滋賀県守山市に住む75歳の宮川清勝さん。

60年近く前に免許証を取り毎日のように乗ってきましたが10年近くゴールド免許です。

なぜ免許証を返納しようとしたのでしょうか?

 

【宮川清勝さん】

「高齢者がブレーキとアクセル間違えてというのをテレビでみて怖くなってきたから返納することにしたんです」

 

 

大分県では、5月2日に76歳の女性が運転する車が、病院の待合室に突っ込みました。

アクセルとブレーキを踏み間違えたものとみられます。

こうした事故が相次ぐ中、宮川さんと離れて暮らす息子も心配します。

 

【宮川さんの三男 正貴さん】

「家の近所じゃないから何かあっても飛んでこれないし心配は心配

「一安心ですけどね」

 

【宮川清勝さん】

「後期高齢者として見切りと思ってやった。なかなか決断力がな。思い切ったな」

 

ついに返納する日がやってきました。

宮川さんは、サラリーマン時代には営業で各地を走り回りました。

プライベートでは、今は亡き妻と出かけた旅先で写真を撮るのが大好きでした。

 

【宮川清勝さん】

「返納させて頂きます」

無事免許証を返納した宮川さん。

 

手続きをすすめていると・・・偶然にも中学時代の友人に遭遇しました。

 

【宮川さんの友人】

「返還!?」「息子に(言われて)か?」

 

【宮川さんの友人】

「わしはまだ更新するほうやし」「百姓やってるさかいな。車ないと百姓できないさかいな」

 

【宮川清勝さん】

「こっちは返納。(相手は)更新」

かたや更新、かたや返納。

同い年の2人でもその決断は分かれました。

生活環境によって免許証に対する向き合いも異なるのです。

返納を済ませた宮川さんがその足で向かったのは市役所。

 

【宮川清勝さん】

「やっともらえた。もーりーカーもらったわ」

 

 

滋賀県守山市では、免許証を返納するなどして車が使えない人のために
市内を走る「もーりーカー」という乗り合いタクシーのサービスがあるのです。

 

前日までに予約をすると、片道400円で市内に300ヵ所以上あるポイントに車を呼ぶことができ、
交通手段がない高齢者の支えとなっています。

 

【もーりーカーの運転手】

「特に人口透析とか週に何回も病院行かないといけない人は全然違いますからね。

定員4名いっぱいですわ」

 

【宮川清勝さん】

「いいですね、人に運転してもらってっていうのは。自転車もあるしもーりーカーも使いたい」

 

車による犠牲者を出さないために。

免許の更新か、返納か。

今、高齢者の選択が問われています。

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