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2017年5月1日(月)

JKビジネス 夜の世界の少女たち

大阪の繁華街で違法に女子高校生などを深夜の飲食店などで働かせる
いわゆるJKビジネスの現状に迫ります。

【警察】
「身分証見せて?」

【少女】
「無い」

【少女】
「普通に友達と待ち合わせしておらんからブラブラしてた」

 

ゴールデンウィーク直前、大勢の人でにぎわいをみせるミナミの町で行われた一斉補導。

 

【少女】
「18やし、18やし。身分証無いし!」

 

この少女は、自分は18歳だと言い張りますが、実際は通信制の高校で学ぶ15歳でした。

大阪府警は、取り締まりでガールズバーの客引きをしていた少女13人を補導しました。

 

今回、取り締まりの対象とされたのが「JKビジネス」と呼ばれるものです。

 

「JKビジネス」は、18歳未満の女子高校生などが深夜の飲食店やマッサージ店などで働く業態です。
労働基準法などに違反するだけでなく、警察は少女らが性犯罪に遭う恐れがあると警鐘を鳴らしています。

一体、少女たちが夜の街へ出ていくきっかけは何なのでしょうか?

  

大阪・ミナミのガールズバーで働く 18歳のみさき(仮名)さん。

【みさきさん】 

Qそもそもガールズバーの仕事とは?
「ガールズバーの仕事はお客さんつかまえて店はいったらお酒作ったり」

Q飲まされたりする?
「客がくれるドリンクをあったら飲みますね。
年齢的にもほんまはあかんけど、飲まへんことには仕事ならないんで」

 

みさきさんは中学1年生の時に家出をし、以来ガールズバーを転々とする日々を送ってました。


Q家を出た理由は?
「親とあまりうまくいかんかったのもあるし、やんちゃして、万引きしたり暴走したり
薬物に手を出してみたりとかやることやって何回も捕まって」

Qこういう世界に入ったきっかけは?
「スカウトですね。店探してない?いいとこ紹介できるよって声かけられて聞いたら
ガールズバーもあれば風俗もあるしいっぱい言われて、絶対体売るってことしたくなかったから
ガールズバーいきたいっていったらその店でその日から働くようになりました」

 

夜を生きる10代の少女の実態。

 

ミナミや京橋など繁華街のガールズバーや客引きで深夜に働く18歳未満の少女たちに話を聞きました。

 

【ミナミの17歳少女】

「17です」

Q何年?「高校2年です」

Q続けてる理由は?

「面白いし暇だから。ホンマに暇なんですよ毎日」

Q親には何て言ってる?

「全然いいけど金入れてなって」

Q一日どれくらい稼いでる?

「最高やと7万円とか」

Q最低は?

「ゼロ.歩合制みたいな」

 

【別のミナミの17歳少女】

Qなんでここで働き始めた?

「家が貧しいていうのかな。
お金に困っていたっていうのがあった。求められてじゃないけど自分で察して、母子家庭やから」

Q18歳未満で深夜に働くのはだめなのでは?

「ばれんかったらいいかなぁ」

 

 

一方、この少女はこの日人生初のアルバイトにガールズバーを選びました

【京橋の15歳少女】 

Q今いくつ?

「今15です」

Q怖いと思わない?

「あ、なんか人生経験」

Q15歳で働いたらだめでは?

「ダメだと思います」

Q働く理由は?

「お金かせげるから」

Qずっと続けていく?

「きょうでやめるつもり。お金もらえるならいいかなって思ったけどもうやりたくない」

 

様々な理由でお金を求める少女たち。

昼の仕事よりも多く稼げると軽い気持ちで夜の世界に来てしまうのです。

ガールズバーなどのスカウトをしていた男性によると、スカウトマンはこうした少女らの心を上手にくすぐるといいます。

【元スカウトマン】

「仕事なんかしてます?て、お金の事情を聴いて『お姉さんならもっと稼げますよ』って言って」

Qどういう娘が狙いやすい?

「だらしなさそうな娘、髪の毛ぼさぼさとか服も露出しているような子。派手な子は狙い目ですね」

 


少女を深夜に働かせることについては…

 

【元スカウトマン】

「本人次第やと思います。僕らスカウトも女の子を無理やり連れて行ってるわけではないので、
自分がいいならやったらいいと思う。JKビジネスっていうのも」

 

あの手この手でこの世界に引き込まれる少女たち。

 

家出をして以来、ガールズバーで働くみさきさんは、仕事をする中でとても

危険な目にあったといいます。

【みさきさん】

「知らん人に拉致された時。(客に)どこどこまで来てほしいと言われて行ったら、

全然知らん人たちいっぱいいて、そのまま車つれこまれて拉致されて」

 

深夜に外を出歩くことが多いガールズバーでの仕事。

JKビジネスは、性犯罪の温床となりえるのです。


【みさきさん】

「やめへんのはお金なかったら生きていけないから。一日稼いだお金が次の日一日生きるためにある。

Q未成年がガールズバーで働くことはだめだと思う?

「いいんちゃうかなと思う。入れる店も店やし。悪いこととは思えへんな。仕事だしやると決めたことやからいいと思う」

 

「夢?夢はネイリストして自分の店開きたい。子供欲しい、子どもが好き。あんな小さな子見たらかわいいなと思う。
自分の家族が欲しい。ちゃんとした」

みさきさんが働くのは、午後7時半から次の日の朝5時まで。ほとんど家には帰らず、店に寝泊まりしているといいます。

 

Q親元へ帰ろうと思うことある?
「親元へ返ろうとは思ったことない。会いたいとは思うけど一緒に暮らすのは無理やと思う。
やっぱ親苦労しているの知ってるから自由にもなりたいけど、親のことも助けてあげたいと思います」

心にあるのは両親に対する複雑な愛情です。 

 「幸せです」

Qなんで幸せなん?

「朝やから。ありがとうございました」



十数時間後にはまたみさきさんを夜が待っています。

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