鮎川 樹役 松坂桃李さん

鮎川樹役 松坂桃李さん
台本を読んでどのように感じられましたか?

“夢だけで恋愛はできない”ということを、この作品はすごく伝えていると思います。学生時代の恋愛とは違った恋愛ドラマなので、特に働いている大人のカップルの方に見てほしいです。 乗り越えなければいけない障がいって、大人が恋愛すると結構色々出てくると思うんです。相手のことだけでなく、その先だったり周りだったり。相手が今抱えているものを考えなくてはいけない、考えざるを得ない。今回は車いすという形で伝えていますが、それだけではないと思います。この作品が、そういう方々にとっての励みとなればうれしいです。何か乗り越えるきっかけになるドラマになれば、一番素敵だと思います。

演じられる鮎川樹について、どのような印象をお持ちですか?

車いすになったことがきっかけで、自分の中でのフィルターをかけてしまっていると、強く感じます。扉が結構あるなと。人当たりは良かったりしますけど、どこかでちょっと引っ掛かっている感じというか…。そのあたりは繊細に丁寧に演じていきたいです。それが、障がいがあるからなのかというのとは別に、どこかで共感につながればいいなと思います。

役柄がご自身と似ていると思うところはありますか?

自分の底にある部分、自分の話をあまりしないというところは似ています。僕の場合、女姉妹に挟まれた影響からか、あまり自分のことを話す機会がありません。

役を演じるうえで、どんなことを意識されていますか?

「出来ないことは出来ない」という自分を受け止めることです。車いすになってしまってから、自分では出来ないことがあって、それを受け止めて、どこで線引きしてしまっているのかということは、結構大事だと思うんです。それによって人との距離感が変わってくると思うので。その空気感は大事にしたいです。
メリハリはしっかりと作って、楽しめるところは思い切り楽しんで、伝えなければいけないところは伝えて。そういうことを現場できちんと作っていきたいです。

車いすの練習をして気づいたことを、教えてください。

車いすを実際にお借りして家で過ごしてみて、「スロープはすごくありがたいな」と思いました。実際に乗ってみないと分からない、本当に小さな段差でも意外と勇気がいる瞬間があったりします。乗ってみないと分からないものですね。あとは、物が取れなかったりしますし、そもそも目線が違います。世界が変わる瞬間を、僕は座った時に思いました。

現場の雰囲気はいかがですか?

原作コミックでは猫なのですが、ドラマでは樹が犬を飼うことになるんです。その豆柴子犬が、現場のアイドルです! すごく可愛くて、スタッフさんも何人か、この作品が終わったあとに譲り受けようとしているみたいです(笑)。
犬は実家でも飼っていましたし、僕も好きです。実家の犬は「オズの魔法使い」からとって“トト”と名付けていました。当時、小学生くらいだった頃の思い出だと、犬が初めて鏡を見たときのリアクションが面白かったです。向こうにもう一匹いると思ったのか、必死に体当たりしていました。

視聴者へのメッセージをお願いします!

主人公が車いすという設定ではありますが、物語の軸としては、欠けている二人がそれぞれ補い合って一つの景色に向かって歩んでいくという物語です。なので、ぜひみなさんも身近な何かに置き換えて見ていただきたいです。
もしお付き合いをされている方がいるなら、その方と「一緒にやっていこう」と背中を押してくれるような感じになればうれしいです。“一人で頑張りすぎない”ということは、大事だと思います。

これさえあればパーフェクト!

寝る前の一杯。一日のリセット感があると「よし!明日も頑張るか!」と、引きずらないで次に進めます。おつまみは食べずに、最近は家で一杯飲むだけです。その後は少し長めのお風呂に入りつつ、翌日の台本を読んでいます。

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