大阪・天王寺に“もう一つの清水寺”があった! 京都そっくりの舞台と“大阪唯一”の天然の滝に兵動さんも驚き【兵動大樹今昔さんぽ】 2026年10月15日
一枚の写真から街を再発見する「兵動大樹の今昔さんぽ」。
今回の舞台は、大阪・天王寺です。
JR天王寺駅の背後にそびえる「あべのハルカス」、そして家族連れで賑わう「てんしば」を横目に、兵動大樹さんが受け取ったのは昭和35年(1960年)に大阪市天王寺区で撮影された1枚の古い写真。
そこには、三つの筋の水が流れ落ちる厳かな雰囲気の場所が写っています。
【兵動大樹さん】「うわー、なにこれ!古いやろ。こういう写真はいつも京都でいただくような。天王寺は京都っぽいよね。お寺とか神社とかたくさんあるイメージ」
神社なのかお寺なのか?見当もつかないまま聞き込みスタートです。
■ 地元の人に聞いても分からない…
早速聞き込み開始です!
病院帰りの地元女性に声をかけてみるも、写真を見て首をかしげるばかり。
天王寺区には寺や神社が多いため、候補が絞りきれません。
「四天王寺ではないか」という声があり、兵動さんはひとまずそちらへ向かうことにしました。
【兵動大樹さん】「四天王寺も大きいからな。こういうところは、おれが知らないだけであるかもしれん」
■ 10年ぶりの再訪! 創業200年超えの“種苗店”が大変身していた
四天王寺方面へ歩く途中、兵動さんが足を止めたのは文化6年(1809年)創業の「赤松種苗」。
【兵動大樹さん】「ちょっと待って、昔来てるところやったら変わりすぎてるんやけど」
10年前に訪れたときは木造平屋だった店舗が、なんとおしゃれなビルに建て替わっていました。
【兵動大樹さん】「こんなんなったん!?」
1階には約300~400種類の種やハーブが並び、9階の屋上にはたくさんの苗が置かれたオシャレなスペースまで。
あまりの変わりように、気づかず通り過ぎてしまう常連客もいるのだとか。
写真について会長にも尋ねましたが、やはり分からず…。
「四天王寺ではないか」という推測にとどまります。
■ ろうそく店の幼なじみコンビが即答「清水さんや!」
聞き込みが難航するなか、訪れたのは四天王寺参道沿いのろうそく店「山本商店」。
笑顔で兵動さんを出迎えてくれたのは、幼なじみ同士で店を切り盛りする女性2人です。
写真を見せると、「清水さんや!」と即答!
【兵動大樹さん】「今までずっと聞いてきて、知らん言うてたよ!」
【ろうそく店の女性】「知らん人いてませんって!」
答えは「清水寺」。
京都の清水寺とは別に、天王寺区にも清水寺があるのだそうです。
写真に写っているのは滝行で有名な「玉出の滝」だというのです。
さらに、京都の清水寺のように舞台があり、大阪の街並みや夕日を眺められたという話も飛び出しました。
流れる水は四天王寺の地下から湧く天然水とのことで、情報量の多さに兵動さんもタジタジです。
■ ついに到着! 安藤忠雄監修の本堂と大阪唯一の天然の滝
教えてもらった道を進み、天王寺七坂の一つ「清水坂」を上ると、清水寺に到着しました。本堂は安藤忠雄建築研究所の監修のもと建て替えられたばかりの立派なたたずまいです。
副住職の建代晃教さんによると、創建時期は不明ですが、寛永17年(1640年)に延海大阿闍梨が京都の清水寺から十一面千手観世音菩薩を持ってきて祀ったのが始まりだそうです。
古くは「新清水寺」とも呼ばれていたそうです。江戸時代の絵図には、京都の清水寺そっくりの舞台が描かれています。
【兵動大樹さん】「大阪にも清水の舞台あったよ!」
■ 大阪市内唯一の天然の滝
そしていよいよ玉出の滝へ。
大阪市内唯一の天然の滝が清水寺にありました。
水源は四天王寺の金堂地下にあるとされる「青龍池」。
昭和40年頃に地下鉄谷町線の工事で一度水が止まってしまいましたが、大阪市の協力で水路が修復され、再び流れ出しているといいます。
【兵動大樹さん】「神聖なるお水なんですね」
京都の清水寺にある「音羽の滝」にどことなく似ています。
■ 今も続く都会の滝行…心を洗いに行きませんか
ちょうど滝行に来た方にも遭遇しました。
週に1~2回通い、冬場も、大晦日の除夜の鐘を突いた後にも滝行をしているそうです。
都会のど真ん中で滝行が続いていることに、兵動さんも驚きを隠せません。
昭和35年(1960年)に撮影された1枚の写真の正体は、大阪・天王寺区の清水寺にある「玉出の滝」でした。
京都を模した舞台、四天王寺から流れる天然水、そして今なお行われる滝行。知られざる大阪の歴史スポット、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
【兵動大樹さん】「ぜひみなさん、副住職のええ話聞きながら、ちょっと心洗いに行きませんか」
(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」2026年10月9日放送)