森友学園の籠池容疑者が詐欺容疑で逮捕された事件で、新たな事実です。
補助金を騙し取った疑惑について、籠池容疑者はこれまでミスだったと説明していましたが、関係者に対しては不正を認識していたような発言をしていたことが分かりました。
【記者】
「午後12時15分です。大阪地検特捜部が、塚本幼稚園の家宅捜索を終えて、出てきました」
森友学園の学校法人本部となっている塚本幼稚園を大阪地検特捜部は、1日、再度家宅捜索しました。
7月31日、逮捕された森友学園の前理事長、籠池泰典・本名康博容疑者(64)と妻の諄子・本名真美容疑者(60)。
2人は、小学校の建設をめぐり、国の補助金約5600万円をだまし取った疑いがもたれています。
大阪地検特捜部は、補助金適正化法違反の疑いで告発状を受理していましたが、騙し取る意図が明確にあったとみて、より罪の重い詐欺容疑を適用しました。
森友学園は、金額の異なる3つの契約書を作成し、国や大阪府などに提出。
このうち、一番金額の大きい約23億円の契約書をもとに、国から補助金約5600万円を受けとりました。
どの契約書が正しいのか…。
国会の証人喚問で籠池容疑者は、「刑事訴追を受ける可能性がある」として、明言をさけていました。
しかし、証人喚問の前に、代理人らと対策を話し合った時の様子が、関係者への取材で明らかに。
23億円の契約書について籠池容疑者が「金額が多いとは思った」と、不正を認識していたかのような発言をしていたというのです。
一方で今年6月には…
【籠池泰典容疑者】
「欠落点があったことについては非常にお詫び申し上げないといかんなと思います」
【記者】
「あくまで故意でやったことではない?」
【籠池泰典容疑者】
「おっしゃる通りです!おっしゃる通りです、本当におっしゃる通りですよ!」
あくまでもミスであり、「だまし取る」意図は無かったと話しました。
籠池容疑者は、取り調べには一部応じているということですが、容疑については、認めていないということです。