高知市内の山奥にある5トン以上ある大きな石、本来は押してみると、「ゴトゴト」と音を立てながら揺れ動くのですが…。
(リポート)
「私が精いっぱい押しても、ビクともしません」
これまで、どんなに押しても崖から落ちることはなかったという「ゴトゴト石」。“落ちそうで落ちない”ことから、受験生などのゲン担ぎに人気のスポットとなっています。
ところが11月、何者かに動かないようにされてしまいました。
(リポート)
「ゴトゴト石の近くには、これまでになかった、朽ち果てた木が散乱しています」
11月28日にゴトゴト石に緑色のバンドが巻かれ、石を動かすのに使ったのか、現場から丸太や物を持ち上げるジャッキ、手袋などが見つかりました。イタズラだったのでしょうか。
地元の住民からは怒りの声が…。
地元の住民:
「ふざけんなという話ですよね、ご神体なんで。『どうしても受かりたい、どうしても受かりたい』という思いを、ここへ込めるわけで」
地元住民は復旧方法を検討していて、被害届を出すかどうかは警察と相談して決めたいということです。
今回の件は“罪”となるのか、菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「このニュースのポイントは、これが『何罪になる』という決め手がなかなかないんですね。私もアレコレ考えまして思いついたのが、地域の人たちが管理しているというのは一つの業務なんですね。ですから業務妨害罪、ゴトゴト石を夜か何かに そーっと来て、動かなくした偽計業務妨害罪になる可能性があるのではないかと。あと民事の問題としてこれを復旧するための損害賠償の問題も生じる可能性があると思います」
(関西テレビ12月7日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)