11月20日午前5時前、愛知県内のバイパスを走る車。前を走るトラックを追い越すため右車線に入り、さらに前を走っていたミニバンも追い越そうとスピードを上げた瞬間…。
<女性>
「えっえっ、逆走! 逆走! 逆走している!車が…逆走車!」
<ドライバー>
「あぁ、びっくりしたぁ!」
間一髪のところで正面衝突を回避しました。助手席にいた女性は…。
助手席にいた女性:
「本当に死にかけたみたいな。本当に怖かったです。(私が)もし声が出なかったらぶつかっていたんじゃないかって」
ただ逆走した車から見ると、この辺りは、車線が増える場所で中央分離帯も途中から。あたりが暗いと対向車線との区切りがわかりづらい道路だといいます。
助手席にいた女性:
「(車線が)増えた時に中央分離帯がポールしか立っていなくて、さらに追い越し車線が増えたと思い込んで、入ってきてしまったんじゃないかなって」
女性はこのあと警察に通報しましたが、事故などの報告はないとのことです。
逆走車の運転手の法的責任について、菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「今回は勘違いの可能性が高いということですが、逆走は通行区分違反ということで、もちろん道交法で禁止されています。勘違いならともかく場合によっては反則金とか反則点数の行政処分もあり得ます。他の車にぶつからなかったからよかったんですけど、もしぶつかってしまってケガなどを負わせれば自動車運転過失致死傷罪ということで、上は7年という重い罪になりますので、気をつけていただきたいと思います」
(関西テレビ11月30日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)