店舗の壁に、大きく描かれた落書き。被害に遭ったのは、大阪・日本橋にある、アニメのキャラクターグッズなどを扱う店「まんだらけグランドカオス」です。
10月22日午前4時半ごろ、防犯カメラが複数の人影を捉えていました。
1人が壁に近づくと、シューシューと響くスプレーの音。壁に文字のようなものを描いています。さらに別の人物は、なぜか「ありがとう」と、つぶやいているように聞こえます。
このグループが立ち去った後、壁には“謎の落書き”が残されていました。
店はその日のうちに警察に被害届を提出。さらにSNSで犯行の映像を公開し「30万円の懸賞金」をかけて情報提供を呼び掛けています。
まんだらけグランドカオス 吉平誠店長:
「このまま泣き寝入りするのは嫌というところと、本人たちに出頭してもらって、反省と弁償をしていただきたいと思って」
今回の犯行と、当時の映像の公開について、法律的な見解を菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「今回の落書きは建造物損壊罪にもなり得る違法行為です。これがいけないのは勿論なんですが、動画の公開は問題になることもあり得ます。法律では例えば容疑者の顔が映った動画を公開するということになると、『名誉毀損』になる可能性があります。罪を犯した疑いのある人にも名誉はあるという前提なんですね。ですから注意していただきたいと思います。
名誉毀損にならないのは、画像・動画の公開がこういう社会現象を抑制したいという『公益目的』で行われて、これが事実通りであったという場合なんです。いずれにしてもこうした落書きはやらないでほしいと思います」
(関西テレビ11月9日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)