被害に遭ったすし店の店長:
「ヤマザキという名前だったんですけど」
被害に遭ったカフェの店主:
「電話がかかってきて、『ヤマザキです』って。卑怯な感じのやり方やなと思うんですけど」
大阪の飲食店から上がる「ヤマザキ」への怒りの声…。
被害に遭ったたこ焼き店の店長:
「声質的にちょっと中年の女性かなという感じ。名前は『ヤマザキ』と言ってます」
そう話すのは、大阪市のたこ焼き店の店長。10月10日、「ヤマザキ」と名乗る女から電話でおよそ2500円分の注文があり、店は商品を準備しました。しかし…。
たこ焼き店の店長:
「(受け取り時間から)2、30分経過したので、これはちょっとおかしいなということで」
「ヤマザキ」と名乗る人物が受け取り時間を過ぎても現れなかったため、注文の際に聞いた電話番号に連絡してみると、繋がったのは大阪府内にあるアパレル店。ところが、そのアパレル店と「ヤマザキ」という人物は全くの無関係でした。
たこ焼き店は、警察に被害届を提出しています。
たこ焼き店の店長:
「コロナで客足が遠のいたり、原価がすごい値上がりしたりしていて、これ以上被害に遭う飲食店も増えて欲しくないなというのは感じます」
ただ、謎の女「ヤマザキ」による被害は相次いでいて、ある寿司店では3600円分の注文を受けたものの、やはり「ヤマザキ」は現れず。
2021年、およそ4700円の被害を受けたカフェでは電話注文のルールを変えることに…。
カフェの店主:
「必ず折り返し電話を入れて、その人の携帯につながるかどうかの確認を取ってからでしか注文を受けない。店としては迷惑極まりない話ですよ」
「ヤマザキ」を名乗る者の法的責任について、菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「これは店に偽の注文を入れていて、偽計業務妨害罪という罪になると思います。懲役3年以下または50万円以下の罰金です。もちろん注文をしているわけですから民事上の支払わなければいけないという義務も残ります。
またこれだけ何件も回数が重なり被害額が増えていくと、犯罪としても大きくなるということで、警察も動きやすくなると思います。ヤマザキさん、捕まりますよ」
(関西テレビ11月2日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)