駅のホームに分厚い防護服をまとい、シールドを持った隊員の姿が…。
警視庁の爆発物処理班です。長い棒でつかんだその先にあったのは、紙袋。
7月1日金曜日の午後10時半過ぎ、東京都江戸川区のJR小岩駅の電車内で不審物が見つかり、乗客が騒然としました。紙袋にはコードのようなものが見えたといいます。
中を調べてみると、双眼鏡のようなものとスピーカーのようなものが…。不審物は爆発物ではないと判明しました。
乗客:
「誰がそんなことやったんですかね?明日も朝早い時間から出勤しないといけないので、本当に困っています」
大勢の帰宅時間を直撃した不審物騒ぎ。運転が再開されたのは、日付が変わった午前1時半過ぎでした。
警察は誰が紙袋を置いたのか捜査しています。
置いた人物の法的責任について、菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「もちろん『これで皆を驚かせてやろう、騒がせてやろう』というような意図でやったとすると、威力業務妨害罪という罪になります。
そうではなく、単に忘れてしまったという場合でも、例えば一見すると爆発物のような外観をもし持っていたということであれば、代行運転で発生した料金などのような損害の一部の負担を要求されるということにもなりかねません。注意していただきたいと思います」
(関西テレビ7月6日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)