動画の撮影者:
「危ない危ない危ない危ない!危なっ!」
交差点の真ん中で激しく音をたてて衝突したバイクとタクシー。
横倒しになったバイクは路面を滑り、バイクの運転手は倒れて動くことができず、警察官が駆け寄っていきます。
5月29日、福岡県太宰府市内の交差点で事故は起きました。
実はこの事故の直前、見物するギャラリーが20人以上集まる中、1台のバイクが暴走。警察が危険だからやめるようにと呼び掛けている最中に、事故が起きたのです。
目撃した人は…。
目撃した人:
「原付バイクが交差点をぐるぐる20~30分回ってた。結構見てて危ないし、怖かったっていうのもあります」
バイクに乗っていたのは少年で、病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。
警察は少年から任意で事情を聞き、過失運転致傷などの疑いで捜査しています。
タクシー側からするともらい事故のようにも思えますが、責任の割合はどのようになるのでしょうか。菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「過失はバイクが9に対して、タクシーが1程度となるのではないでしょうか。
自業自得のように『10対0で全くタクシーの運転手さんには落ち度がない』とお思いの方も多いと思います。ただ交通事故で、特に交差点で双方が走行中で起きた場合には、片方の落ち度がゼロになるケースというのはあまりないんです。ですから今回も、何らかの形で避けられたということがあれば、1あるいは0.5といった過失割合が認められてしまう可能性があるんですね。
結局こうやって相手を巻き込んでしまうということが交通事故の怖いところですので、この少年、今後もうこういう事はぜひやらないようにしていただきたいと思います」
(関西テレビ6月1日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)