10月27日に投開票が行われた衆議院選挙。
結果は、自民・公明合わせて過半数割れという、石破政権にとってまさかの大敗でした。
そんな衆院選をめぐって、関西ではまさかのトラブルが発生していました。
それは、投票所がない。
今回、石破総理が就任から8日という、戦後最も短い解散に踏み切った影響で、急きょ、全国各地の公共施設が投票所として使われることになりました。
その結果、もともと予定されていたスポーツイベントなどが相次いで中止になったのです。
■公園に突如現れた“プレハブ” 簡易投票所の設置にかかった費用は225万円
【記者リポート】「一見、普通の公園ですが、突如現れたのが“白いプレハブ”」
実はこちらは神戸市・東灘区に急きょ建てられた簡易の投票所です。
というのも、元々想定されていた投票所が、すでに予定が入っていて使えない事態に。
そこで公園の一部に4つのコンテナをつなげて、プレハブ投票所を作りました。
投票に来た住民たちのために、トイレなども設置しました。
この簡易投票所を建てるのにかかった経費は、225万円です。
■余計な出費に住民は「ふざけてる」
この余計な出費に地元の人たちは…。
【住民】「無駄なお金やね」
【住民】「ふざけてるね」
【住民】「税金で200万円って、なかなかの金額。致し方ない理由があったのであれば仕方ない」
急な解散で住民が楽しみにしていたイベントを奪い、さらに余計な税金を使う羽目になってしまいました。
■「コストがかかるからこそ今回の選挙に大義があったのか確認する必要ある」と藤井教授
急な選挙による住民への影響について番組コメンテーターの京都大学大学院の藤井聡教授は「このコストを払う大義があったのか」と話します。
【京都大学大学院 藤井聡教授】「選挙をするとどうしてもコストがかかります。今回もリアルにお金がかかったっていう話ですよね。だからこそ選挙、解散には大義が必要でしたが、大義が今回どれだけあったのかが問われているということです。 この225万円払っても意味があったのかどうかを確認する必要があります」
もしかしたら、ここを建てたことによって、どこかのイベントが守られたのかもしれないという考えもあります。
(関西テレビ「newsランナー」2024年11月1日放送)