9月3日、京都市・奈良市・大阪市で猛暑日となりました。 これにより3つの市では、観測史上『最も猛暑日が多い年』となりました。
気象予報士の片平敦さんは、「9月になっても秋見えず」と解説し、9月中は気温が高い日が続くため、体調を崩さないよう「9月は秋と思わず、夏の対策を続けて」と訴えました。
■大阪・奈良・京都は「観測史上 一番猛暑日の日数が多い」
【片平敦気象予報士】「最高気温35度以上の日は『猛暑日』。こういう暑さが増えてきて、20年ぐらい前になかった言葉が生まれたんですよね。
今年どれぐらいの日数だったのか数えてみると、大阪は43日も。京都が55日、奈良も48日、大阪と奈良と京都は今日も猛暑日だったので、これみんな新記録です。
観測史上、一番猛暑日の日数が多いという、あまりうれしくない新記録を更新しちゃったというところです」
■9月も「夏だと思って対策をしないと体調を崩してしまいます」
【片平敦気象予報士】「日本全体を見ても、6・7・8月が『夏』という期間なんですけど、ぶっちぎりで過去最高・観測史上一番・統計史上一番『暑い夏』になっていて、それが9月になってもまだまだ続いているわけなんです」
この暑さ、いつまで続くのでしょうか。
【片平敦気象予報士】「よく聞かれるんですが、残念ながら答えは『9月になっても秋見えず…』ということです。
この温暖化、気候変動で気温が高くなっちゃっているところが大きく効いていると思うんですよね。だから9月は秋じゃなくて、“ニューノーマル”では、夏だと思っていただいて対策をしないと、体調を崩してしまいますから。
そう思って行動していただくというのを皆さんの当たり前にしていただかなくちゃいけない時代になってますね」
【片平敦気象予報士】「3カ月予報を見ても、9月も10月も気温がいつもより高いと。 だから、9月が今までで言うところの『8月』になっていて、10月が今までで言うところの『9月』になっちゃっていると思うんで、11月ぐらいになって、ようやく秋の気配かなってところで。(秋は)ギュッと短くなっちゃうかなっていうところです」
■「あとひと月は暑いと思って」
(Q.秋の気配を感じられるのは、9月中旬ぐらいからですか?)
【片平敦気象予報士】「朝晩はようやく感じられますけど、昼間はまだまだ。あとひと月は暑いと思ってください」
(関西テレビ「newsランナー」2025年9月3日放送)