8日に行われた総選挙で、高市総理率いる自民党が議席の3分の2以上を獲得する歴史的な勝利を収めました。
この圧勝劇の舞台裏には、鈴木宗男氏の娘で40歳の鈴木貴子氏が自民党広報本部長として仕掛けた巧妙な戦略がありました。
政治ジャーナリストの青山和弘氏が明かす、自民党の「高市人気に丸乗り戦略」の全貌とは。
■「高市さんの音声を全部ダウンロードしてください」
青山氏は解散報道後、ある自民党候補の取材を行っていた際、鈴木広報本部長がやってきて、その候補者に熱血指導を行った場面を目撃したといいます。
その候補者は、総裁選では小泉氏に投票していた人で、今回の高市人気に乗れるかどうか心配していたと言います。
しかし鈴木氏の指導は明確でした。
「もう心配しなくていい。あなたは今、高市政権の一員なんだから」として、具体的な戦略を示したといいます。 まず、高市総理の「よろしくお願いします」や「自民党に入れてください」といった音声がストックされているサイトにアクセスし、全てダウンロードするよう指示。
選挙カーでは自分の名前を連呼する代わりに、高市総理の声を流し、演説会場でも高市総理の挨拶を使用し、さらにホームページにもクリックすれば高市総理の挨拶が流れるバナーを貼るよう求めたといいます。
■公約集は「高市さんの写真集」
鈴木氏の戦略は公約集にも及びます。
自民党公約集は高市総理の写真がふんだんに使われたカラーページで「高市さんの写真集かなと自民党議員からも言われるぐらい。まるで高市さんのフォトエッセイ。公約集でありながら『高市さんを見てください』という戦略を立てた」と青山氏は分析します。
■「高市人気」を利用する参政党にも対抗
選挙戦では参政党からの揺さぶりもありました。参政党の神谷代表は序盤では「高市さんの政策を応援したいなら参政党に入れてください」、「高市さんの足を引っ張る議員に入れるより参政党に投票してください」
これに対し鈴木氏は、「総理大臣指名選挙で参政党は高市さんに投票していないと訴えてください」と指導したといいます。
■高市総理の影響力が強くなる
青山氏は「今回の選挙の1つの目的として、自民党内の高市さんの影響力を強めるという目的もあったということは間違いない」とします。
一方で、青山氏は「高市さんの支持率が下がってきたり、スキャンダルに見舞われたりしたときは、自民党内で別の動きが出てくるかもしれない。ただ当面はこの選挙結果を受け皆さんで高市さんを支えるという姿勢になる」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年2月10日放送)