今年、日本各地でクマによる被害が相次ぎ、過去最多となる13人が死亡する事態となっています。(11月7日現在)
例年であれば冬眠の季節を迎えるはずのクマですが、専門家によると「人里にエサ場を見つけたクマは冬眠が遅くなっている」という深刻な実態が明らかになりました。
■「人里のエサ」がクマの生態を変える
森林総合研究所の大西尚樹さんによると、人里にエサ場を見つけたクマは冬眠の時期が遅れる傾向にあるといいます。
通常、クマは山中の食料が少なくなると冬眠に入りますが、人里では年間を通して食料が豊富にあるため、そこでエサを見つけたクマは「冬眠時期がずるずる後ろにずれている」状況だといいます。
番組では専門家の見解として「現在、多数目撃されている人里でエサを食べているようなクマは、食料が十分に足りているので、冬眠時期が遅れている」と伝えられました。
そのため、「年内は引き続きクマ」への警戒を続ける必要があるとしています。
■「親から子へ」習性は受け継がれる
さらに懸念されるのは、こうした行動が世代を超えて継承される可能性です。
取材をした青木源太キャスターによると、「親子連れのクマのケースでは、子供の時に親と一緒に人里を歩いた経験を持つクマは、独り立ちした後も『人里が怖くない』と認識して、出没する傾向がある」と言います。
つまり、一度人里に慣れたクマの習性は次世代にも受け継がれ、長期的な問題となる可能性があります。
■「熊撃退スプレー」の活用
こうした状況の中、個人の対策として注目されているのが「熊撃退スプレー」です。
番組では「BEAR ATTACK」という製品が紹介されました。
販売会社の代表によると、「このスプレーには唐辛子の何倍にも当たるカプサイシンという辛み成分が含まれており、クマを殺すことはできないものの、効果的に追い払うことができる」といいます。
実際の使用した時の映像では、向かってくる熊に対してスプレーを噴射すると、クマが逃げていく様子が確認できました。
このスプレーは6〜7秒継続して噴射が可能で、価格は1万6000円とのこと。本州以北の登山をする人々の間では必需品となっているようです。
今後もクマによる被害防止に向けた対策が重要となりそうです。
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年11月14日放送)