高市首相は11月7日の予算委員会で、「中国の台湾侵攻が戦艦を使って武力の行使を伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になりうる」と発言をし、これに対して野党が反発しています。
11日、立憲民主党の大串博史議員は、「軌道修正をされた方がいいのではないか」と、撤回を求めましたが、高市総理は「最悪のケースを想定して答弁した。撤回取り消しをするつもりはございません」と答えました。
そしてこの発言に関して、大阪の中国総領事館のトップが驚きの発信をしました。
■在大阪中国総領事「さすがにまずい」と投稿削除か
暴言をXに投稿したのは、過激な発信をすることで知られる、薛剣(せつけん)駐大阪中国総領事です。
高市首相の台湾有事をめぐる答弁に対して、「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇(ちゅうちょ)もなく切ってやるしかない。覚悟ができているのか」と日本語で投稿して、最後には怒っている顔文字まで付けました。
この投稿は日本政府の抗議を受けて現在は削除されています。
【青木源太キャスター】「総領事という立場の人が発信していたというのが驚きでもあります。現在削除されいてるということは、本国(中国)が削除を指示したのでしょうか?」
【関西テレビ 江口茂解説デスク】「これはさすがに『まずい』ということだと思います。薛剣総領事は、もともと日本の大使館勤務もあって、今は大阪の総領事ですが過激な発言で知られています。
台湾問題は中国にとって『核心的利益』と言われ、『内政干渉だから絶対に口出しするな』という領域。
総領事の発言はちょっと行き過ぎですけど、中国政府も高市首相の国会答弁については、『このやり方は、そもそも日本が存立危機を理由にして、過去に戦争を起こしたんじゃないか』と猛批判をしています」
■高市首相の発言は「歴史的な発言」と青山氏
【青山和弘さん】「いままで日本の首相が、日本が武力を使う事態になることについて、具体的に発言したことは一度もなかった。しかも(武力使用の)相手は中国であることがはっきり分かるケース(台湾有事)。
『そういうこと(武力使用)も有り得る』と首相が言ったこと自体が、中国を刺激する一方である意味、歴史に残る発言と言ってもいい。
高市首相は、『ケースバイケースです』と言っておけば無難ではあったが、『台湾有事は日本有事だから、最悪のケースはこうなる』と常識的なことを言った。
総理大臣の発言として適しているかどうかは、議論の分かれるところ」
【青木源太キャスター】「高市首相は今後、『従来型の答弁』、『想定には答えない、総合的に相談します』となる?」
【青山和弘さん】「『総合的に判断する』と従来型の答弁に戻していくのだろうが、一度こういう発言することで、中国側に対するけん制になるという側面もある。
ただ、あまり言いすぎると『じゃどこまでだったら大丈夫なのか』と先に線引きをしてしまい、『じゃあここまでだったらやってやる』と逆に中国側に付け入られる可能性もある。
言わないというのが無難なのは確かだと思います」
【眞鍋かをりさん】「野党が追及しすぎてこの発言を引き出した感があるが、やってはいけないと思う」
【青山和弘さん】「そうなんですよね。特にこの答弁を引き出したのが外務大臣経験者の岡田克也さんで、岡田さんは『ここを引き出せば問題になる』と分かってやっている。それは国益よりも高市さんの持論を引き出してやろうという意図が感じられる」
【青木源太キャスター】「日中の応酬となる、その火付け役が国内の野党というのも、どうかなと思います」
■「ペルソナ・ノン・グラータ」求める声も
中国の総領事館トップの暴言投稿は、現在は削除されています。
【岸田雪子さん】「中国政府の真意を確かめつつ中国政府の対応次第では、『外交官として日本に置いておくべきじゃない』、ペルソナ・ノン・グラータ(特定の外交官を受入国が不適格として国外退去を求める措置)を求めるべきだという声も、自民党内から出ています。こういったカードも持ちつつ、厳しく対応するということは必要だと思います」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年11月12日放送)