京都の人気観光地の嵐山で地域住民を不安にさせることが起きています。
なんとクマの目撃情報が先週金曜日から28日にかけて、4日間で計6回確認されています。
24日、先週金曜日だけで3件の目撃情報があります。右京警察署によると広沢池周辺、宇多野病院周辺、そして宇多野ユースホステル周辺で、クマが出たということです。
現在、人的被害は確認されていないということです。
■京都の観光地の嵐山周辺でクマ目撃情報
地元の方々は一体どのように感じているのか。
京都有数の観光地、竹林の小道のすぐそばの野宮神社の懸野直樹宮司はこのように話します。
(Q.身近に目撃情報あると怖いですよね?)
【野宮神社 懸野直樹宮司】「命に関わってきますので、怖いですね。これは初めてですね。神社としても警戒している」
(Q.観光客に動揺などは?)
【野宮神社 懸野直樹宮司】「心配している。いわゆる風評被害。ただ昼間は、まずこれだけ人がおれば出ないと思うが、夜間とか早朝は、我々も目が届かないので、十分気を付けていただきたい」
周辺の方もごみ拾いの徹底、ごみをまず出さない、野宮神社ではお供え物は夜のうちに片付けるという対策も行っているということです。
■クマ被害に対して自衛隊派遣は適切?
クマの死亡者は過去最悪になっているということです。
北海道や東北を中心に、これまで過去最多の10人の死者が出ています。 そんな中、被害を多く受けている秋田県の鈴木知事は、「防衛省・自衛隊の力を借りなければ、国民の命が守れない」として、自衛隊の派遣を要請しました。
これに対し小泉防衛相は、「秋田県と協力し、早急に対応策を練り対処していく」と述べています。
ちなみに自衛隊の支援の内容というのは後方支援で、箱わなの運搬や設置、駆除したクマの解体処理などが挙げられています。
そもそも自衛隊派遣は適切なのでしょうか。
【ジャーナリスト 石戸諭さん】「基本的に自衛隊が市街地で銃を撃てるのかという大きな問題があるわけです。鈴木知事としては、かなり象徴的な問題で不安が高まっているものに対して、行政として対処しなければいけないというところで、自衛隊というカードを切るということになってると思うんですけども、自衛隊が果たして何ができるのかというと、実態としてできることはかなり限られていく。
今の段階でどういうことができるのか。その手数を増やしていかなきゃいけないよねという議論まで追いついているかというと、まだ追いついてないですから。
このクマの被害なんて、まさに獣害ですよね。獣害に対して今何ができるのかという手持ちのカードを行政の方に増やしていくというのは、これから必要」
自衛隊の支援の内容は後方支援ということで、地方にマンパワーが足りてないという現状があるようです。
【関西テレビ 江口茂解説デスク】「銃を使うとなると武器の使用になって、法的に問題があります。ただ一方で個々の市町村で対応できるのは、マンパワーはもう相当限界にきているということなので、あとは都道府県単位で、横の連携でどういう対応ができるのかということを、まずは検討するところ」
■注目浴びる“ガバメントハンター”
クマの被害が増加する中、今注目されているのが、“ガバメントハンター”です。
ガバメントハンターとは、狩猟免許などを持ち、野生鳥獣の捕獲や管理を行う自治体の職員のことです。
ガバメントハンターが増えたらこんな2つのメリットがあります。
1つ目は、専門的な知識とハンター目線がある。
全国で初めてガバメントハンターを取り入れた長野県の小諸市では、ニホンジカの捕獲数が年間でおよそ7倍にも増えたという実績があります。
2つ目は、捕獲までの流れがスムーズであること。
これまでは猟友会が行政に報告をして確認して実行という手続きが必要でしたが、ガバメントハンターが現場に行くことで、確認から捕獲依頼をその場で行えるようになったので、スムーズかつ迅速に捕獲ができることになります。
【関西テレビ 江口茂解説デスク】「狩猟免許というのは、猟銃の免許とはまた別なので、まさに専門的な知識と技術。捕獲する技術を持った公務員職員をこれからは養成していこうということです」
【石戸諭さん】「すごく効率的な役目だと思いますね。猟友会の中から例えばピックアップしてしまうというか、スカウトしちゃうという手もあるだろうし、これから先は。あるいは育成していくというのもあるだろうし、色んなメリットがあると思うので、このあたりは公金を使うというのが一番の対策でしょうね」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年10月29日放送)