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26年間続いてきた、自民党との連立から離脱することを発表した公明党。

離脱を決めたの決定打について、政治ジャーナリストの青山和弘氏は「最終的には『政治とカネ』の問題が決定打になった」と解説。

その上で「高市総裁が就任後に、まず国民民主と話をしたこと、“政治とカネ”の問題にかかわっている萩生田氏を幹事長代行に任命したこと」を挙げ、“公明嫌い”で知られる麻生氏の影響が強いことなどにより、公明側が「『私たちをないがしろにしようとしてるんじゃないか』と思った」と指摘しました。

■青山和弘氏　“連立離脱”「高市さんとの距離感が根底にあった」

まず青山さんは公明党の連立離脱表明について、「政治を進めてきた原動力、その景色が大きく変わる、大きな出来事で、私自身も一種の感慨を持って受け止めている」と話しました。

大きな決断となった公明の連立離脱について高市総裁は「一方的に離脱を伝えられた」と話していて、「不本意」という思いや不信感を抱いているという様子がうかがえました。

【青山和弘さん】「やはり苛立ちは隠せなかったと思います。

『（高市総裁が）自分が総裁でなければ離脱はなかったのか？』と聞いたところ、『誰が選ばれていても同じです』という答えがあったということですが、やはりこれは額面通りにはなかなか受けとめられませんよね。

かねてから、それこそ（去年の）石破さんとの決選投票のときから『高市さんになったら連立の危機だ』ということは、公明党側からかなりメッセージが出ていました。今回の総裁選でもそうです。

やはり高市さんとの距離感が（離脱の）根底にあったと見ざるを得ない。高市さんにとっては極めて複雑な心境だったと思います」

■連立離脱の“決定打”は

公明党が求めた企業団体献金の規制強化を自民党はのめなかったのでしょうか。

【青山和弘さん】「高市さんの周辺にも、『これはのんだ方がいい』という声もあったんですが、これを飲むと、地方議員が企業団体献金の窓口を閉ざされることになります。 『地方議員を切り捨てて、公明党を取ったのか』という批判を高市総裁は耐えられないと判断したんだと思います」

今後の政治はどのように進んでいくのでしょうか。

【青山和弘さん】「（自民党の）196議席というのは、国民民主党と組んでも過半数にいかないので、これから連立を“組み替える”というのは難しい状況です。 また、立憲・維新・国民が組んだら210議席になり、自民党を上回ってしまうんです。これからの国会運営は極めて厳しい情勢になると言えると思います」

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