7日に実施された高市総裁の囲み取材の待ち時間中に出た、カメラマンの「支持率下げてやる」などの発言に批判が殺到する事態となっています。
これについて関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」で、元NHK政治部記者でジャーナリストの岩田明子さんは「正確な情報をいち早くお届けするのが私たちの仕事で、“印象操作的な”ことを加えることは絶対にあってはならない」と述べ、「危機的な言葉だった」と指摘しました。
■時事通信社のカメラマンが高市総裁の取材の待ち時間に「支持率下げてやる」発言
カメラマンが所属する時事通信社の発表によると、カメラマンは他のマスコミとともに、撮影のため高市総裁を待っていた時間に、雑談の中で「支持率下げてやる」「支持率が下がるような写真しか出さねえぞ」という発言をしました。
それが他社が行っていた生中継で流れ、音声がインターネット上で拡散されました。
時事通信社は「雑談での発言とはいえ、報道の公正性・中立性に疑念を抱かせる結果を招いた」として、そのカメラマンに、「厳重注意をした」と発表しています。
■岩田氏「“印象操作的な”疑念を抱かせる発言 危機的な言葉だったと思う」
【青木源太キャスター】「時事通信社は『雑談での発言』としていますけれども、例えば『世論を動かせる』とか、『支持率を下げさせることができる』ともしも思っているとしたら、大変な思い違いでもあると思います。
岩田さんはこういった取材の現場にも多数足を運んでいると思いますけれども?」
【ジャーナリスト 岩田明子氏】「待っているのがつらいっていうのはわかるんですけど、私たちは待つのが仕事でもあるわけです。
そして本当に、正確な情報をいち早くお届けするのが私たちの仕事であって、そこに“印象操作的な”ことを加えるなんてのは、もう絶対にあってはならないことで。
そうした疑念を抱かせるような発言で、やっぱり冗談でも言ってはいけないし、全く心にないことが言葉に出るとも思えませんので、これは本当に危機的な言葉だったと思います」
【青木源太キャスター】「私たちマスコミにも本当に厳しい目が向けられているということを、改めて肝に銘じたいというふうに思っております」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年10月9日放送)